マインドマップ 知識

各産業の代表市町村分布マップ

マインドマップで全てを見える化#05

マインドマップで全てを見える化の第5弾は「各産業の代表市町村分布マップ」です。俯瞰的に全体を把握できるマインドマップですが、切り口を書き手の視点で自由に設定できるのも魅力です。今回は、地域別の産業の特徴を「人口1千人当たり事業所数」という論理的な切り口でマインドマップを見える化してみました。独自の切り口でマインドマップ化することで、その地域の産業の規模を掴むこともできますし他の産業との比較もでき、独自の思考を展開することができます。今回は、指標となる数値をどのような切り口で分析することができるのかを具体例を示しながらご紹介していきます。

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各産業の代表市町村一覧

産業分布マップ

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① 海面養殖業

海面養殖業

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平成28年に行われた政府の経済センサス調査結果に基づき、総務省統計局がトピックスとしてまとめている資料からマインドマップを使って見える化を行ってみました。幾多にも上る産業の中から、この海面養殖業をピックアップしたかは担当者の基準によるところですが、前年の自然災害の危惧を要因にしたのかなどは推察の届く範囲です。上図については、「人口1千人当たり事業所数」という論理的な切り口を基準にしてマインドマップを見える化してみました。数値を切り口にマインドマップ化することで、その地域の産業の規模を掴むこともできますし他の産業との比較もでき、数値の大きさから地域別の産業の特徴を掴むことができます。ちなみに、海面養殖業とはブリ類、マダイ類、カキ類、ノリ類の養殖を指すのですが、水産庁のデータと照らし合わすことで香川県、高知県、鹿児島県に事業所が多いことからブリ類の養殖場ではないかなども推察できます。

② 茶・コーヒー製造業

茶・コーヒー製造業

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こちらの茶・コーヒー製造業についても先ほどの例と同じ切り口である「人口1千人当たり事業所数」を軸に展開してみます。すると、先ほどの海面養殖業と同じ規模感で事業が行われていることがわかります。また、先ほどは海面養殖業と名付けられていることからも海沿いでの事業所を想像できますが、市町村からも山沿いであることがわかります。自然災害には抗えない産業であるため保護は欠かせないでしょう。

③ 織物業

織物業

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織物業について、人口1千人当たり事業所数を海面養殖業と茶・コーヒー製造業と比較するとおよそ3倍もの差があります。この情報から場所の特徴だけでなく何か他にこの産業を保護する大きな理由があるのではないかという疑問がわきます。織物業を調査していくと、どうやら歴史的な理由があるようです。歴史は古く794年平安京遷都に遡ります。織物の工人が町を形成していったのが京都市の歴史からわかりました。また、京都府内の京丹後地域においては、中世に絹織物が出回っていました。この絹は、カイコの繭を原料としている古くから重要とされている品です。そのカイコの餌となる桑の育成が土地を選び、大変難しいと聞いたこともあります。おそらく、そのような歴史的事実からも日本の特色として保護されるべき業種であるのがわかります。このようにして、マインドマップで切り口を比較するだけでも独自の思考で考え、それを深掘りできる楽しさを感じられることができます。

④ 紙製造業

紙製造業

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続いて、前述の資料から総務省統計局は紙製造業についてトピックスを作成していました。上で考察していた人口1千人当たり事業所数と比較すると、かなり規模が小さいこことがわかります。こちらの業種も、今まで分析してきた業種と共通していることがあります。それは、木材や植物を原料としており自然災害と関連を無視できない業種であることがわかります。そのため、国の特産品として小規模であったとしても重要視していることが推察されます。産地はやはり、市町村から森林山地であることがわかります。

⑤ 陶磁器・同関連製品製造業

陶磁器・同関連製品製造業

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陶磁器などの焼き物は特産品として想像がしやすいです。こちらも人工1千人当たり事業所数を他の業種と比較すると織物業と同じく重要視されていることがわかります。特に第三位の有田町は有田焼をすぐに思い出すことができます。ちなみに第一位の福岡県東峰村での小石原焼きは「用の美の極致」と絶賛されたことから全国的に有名になった経緯があります。

⑥ 洋食器・刃物・手道具・金物類製造業

洋食器・刃物・手道具・金物類製造業

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洋食器・刃物・手道具・金物類製造業とは、中分類金属製品製造業に分類される小分類を指します。具体的には、食卓用ナイフ、フォーク、スプーン、刃物、ドライバ、のこぎりなどを指します。すべて、生活に欠かせない道具です。産地として、新潟県燕市は世界的にも有名な洋食器の産地です。燕市は「職人の町」とも言われています。

まとめ

マインドマップで全てを見える化の第5弾として、「各産業の代表市町村分布マップ」をご紹介いたしました。今回は、切り口を「人口1千人当たり事業所数」という数値にすることで、より説得力を増してわかりやすく説明できるようなまとめ方にしてみました。また、数という汎用性のあるものを起点にすることで自分の思考法で覚えることができ暗記しやすくなる効果もあります。ぜひ、マインドマップによる整理法をお試しください。特に、EdrawMindは視覚的にも美しく簡単な操作でマッピングすることができます。



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