基本図 知識

ベン図とは?ビジネスや統計で活用

たった1記事でベン図を完全理解
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Part 1: ベン図とは

ベン図とは「複数の項目の集合の関係や範囲を可視化した図」のことを言います。 ベン図

視覚的に情報を整理し、項目の関係性や類似点、相違点などを洗い出すために用いられます。
例では簡単な図となっていますが、具体的に数字等を入れることによって、より細かくデータを整理、分析することができます。

この記事では、ベン図がどのような分野で使われるのか、メリットや書き方などを例を交えつつ解説していきます。

ベン図は、作図ソフト『EdrawMax』で作成することができます。エクセルの図形機能でも作成できますが、専用のソフトを使うことで簡単かつ綺麗にベン図を作ることができます。
また、テンプレートも豊富に用意されているので、それらを元にベン図を作成することで、より簡単に仕上げることができます。後程、EdrawMaxを使って作成する方法についても紹介します。

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Part 2: ベン図の詳細

ベン図とはどういうものか簡単に解説しましたが、より詳しく次の項目について解説してきます。

  1. ベン図のメリット
  2. ベン図の応用分野
  3. ベン図の例と書き方

2.1 ベン図のメリット

ベン図を使うメリットは、主に次の5つです。

視覚的に情報を整理することができる

複数のデータの比較などを文章のみで伝えた場合、伝わりづらかったり、理解度が落ちたりすることがあります。ベン図で視覚化できるため、情報を正確かつ分かりやすく使えることができます。

複数の情報・データの比較

ベン図は、複数の情報・データの共通点や相違点など様々な観点で比較・分析することができます。
目的や特徴などの項目ごとにベン図を作ることで、社内や競合の製品・サービスを比較できます。この時作成したベン図をそのままプレゼン等で活用することもできるので、ベン図はビジネスシーンで活用できる幅が広いですね。

頭の中を整理することができる

頭の中で複数の情報・データを様々な項目ごとに分析するには限界があります。
多くても2つ程度のデータで数項目を比較できれば良い方でしょう。これ以上は、頭の中で整理して分析することは難しいので、ベン図などの図やグラフを用いて整理していく必要があります。

命題や論理演算の真偽を視覚的に整理・把握できる

命題(=客観的な真偽が必ず決まる文)や真偽(0, 1)を示す論理演算の問題をベン図で表現することができます。
項目が多くなり複雑化する場合は、ベン図や表を用いて整理することがで、結果的に早く、正確に把握することができるようになります。

論理的な問題の解決

ベン図は論理的な問題解決にも活用でき、論理的な判断が求められるビジネスシーンでは大いに役立ちます。
例えば、経営者や人事担当の場合、円滑に仕事が進むように各部署の人数などを考える必要があります。
あるIT企業で「エンジニア」と「営業」をグループ分けをしたとします。 エンジニアから営業に異動した場合、エンジニアと営業の経験があるので、両方の職種で働くことができます。

この場合、両方のグループに属することになります。

論理的ベン図

ベン図で表すと、「エンジニアとしても働けて、営業でも働ける人」がどのくらい所属しているかが分かります。

上のベン図で言うと、2つの円が重なっている領域となります。
どのくらい両方の職種に対応できる人がいるか把握しておくことで、急にエンジニアが人材不足になったとしても最大でどのくらい異動することで、柔軟に業務を進めることができるか分かります。
両方の職種に対応できる人が多ければ、それだけ人材の調整がしやすいですし、少なければ調整が難しく、新たに採用していくか受注量を減らすかといった判断をすることができます。

このように情報を整理して、物事の判断材料にするためにベン図を活用することができます。

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2.2 ベン図の応用分野

ベン図は、シンプルな図ではありますが、様々な分野で応用することができます。例えば、次のような分野があります。

  1. 数学
  2. 論理学
  3. ビジネス
  4. コンピューター
  5. 統計学

では、1つ1つ詳しく解説します。

数学

数学では、ベン図を用いて

  • 全体集合
  • 部分集合
  • 集合
  • 和集合(∪)
  • 共通部分(∩)

と言った概念を勉強します。

例えば、A, Bという二つの要素がある場合に、その二つに共通している部分を共通部分と言い、∩(キャップ)を用いて「A∩B」と表します。

A∩B

また、二つの部分を合わせた部分を和集合と言い、∪(カップ)を用いて「A∪B」と表します。

A∪B

数学での学習時は、A, Bのような形で抽象的に学びますが、これを学ぶことで次で解説するビジネスやコンピューター、統計学といった分野で活用できるようになります。

論理学

論理学とは「論理」を成立させる論証やその体系についての学問です。
ベン図は、1880年頃にイギリスの論理学者・数学者であるジョン・ベンによって考えられたと言われています。

ビジネス

ビジネスでは、主に次の用途で使われます。

  • プレゼンテーション
  • データ分析

プレゼンにベン図を用いることで情報や整理したデータを視覚的に伝えることができるので、聞き手としては理解しやすくなります。
また、目的や特徴などの項目ごとにベン図を作ることで、社内や競合製品・サービスを比較することもできます。

コンピューター

コンピューターの分野では、真偽(0, 1)を示す論理演算をベン図で示すことができます。
複数の項目の真偽を考える場合がありますが、項目が多くなると複雑になるのでベン図を用いて整理することがで、分かりやすくなります。

統計学

統計学でも様々なデータを表すことができます。
例えば、サイコロで偶数と奇数のグループに分けることで、余事象(=ある事象以外の事象)や空事象(=起こりえない事象)などを整理することができます。

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2.3 ベン図の書き方とEdrawMaxの使い方

ベン図のメリットや応用分野について解説したところで、作図ソフト『EdrawMax』を使ってベン図の書き方について解説していきます。
EdrawMaxは、テンプレートも用意されているので、素早くデザイン性の高いベン図を簡単に作成することができます。

テンプレート例
ベン図テンプレート

ベン図を作成するために必要なステップは次の3つです。

  1. 複数の異なるグループを円で書く
  2. 事前に調べたデータを書き込んでいく
  3. ベン図の概要や不足部分を補足する。

今回は例として、学校のとあるクラスでスポーツ3種目(サッカー、野球、水泳)の好き嫌いのアンケートに回答してもらい、3種目の好き嫌いの関係性をベン図で作成します。

EdrawMaxの[基本図]>>>[ベン図]から新規作成、あるいは、テンプレートからの作成ができます。

ベン図作成

左側から図を選択して、ドラッグ & ドロップで図を配置していきます。
今回はスポーツ3種目なので、3つのグループを円で書きます。EdrawMaxは、3つのグループ図が用意されているので、それ選択します。

テキストを変更できるようになっているので、種目名を書き込んでいきます。
次に、事前に回答してもらったアンケートを集計して、データをベン図に書き込んでいきます。
その他に、グループの外側に、ベン図の概要であったり、グループに属さない人数(今回の場合は、3種とも嫌いな人)であったりのデータを補足します。


ベン図例

その他に、図の枠やタイトルなども加えて完成ですね。図の大きさや色なども簡単に変更でき、10分程度で作成することができます。

ベン図を用いてデータを整理することができましたが、分析もしてみましょう。例えば、

  • このクラスは、11人が水泳が好きということで一番の人気である。
  • サッカー、野球が好きな人は、他の種目も好きな場合が多い。
  • 全てのスポーツが嫌いと回答した人は、13名と約半数はスポーツが嫌い。

この結果を元に、何のスポーツで授業をするかを検討したり、そもそも嫌いな人が多いのでスポーツをしない、好きなスポーツを再度アンケートを取るといった判断材料にすることができます。
何となく「このクラスはスポーツが嫌いない人が多そうだな…」と感覚で分かっていても、数値化して各スポーツの好き嫌いの関係性をベン図で示すことで、より具体的に状況を分析することができます。
特にビジネスでは、感覚に反して数値が良かったりする場合もあるので、感覚に頼ることで上手くいかないこともあります。そうならないために、一度情報を整理・分析する手段としてベン図を活用することができます。

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Part 3: ベン図はビジネスや統計でも活用できるので作成できるようにしておこう

ベン図は、複数の要素を視覚的に表現したり、データを整理、分析する際に有効な方法です。

様々な分野で活用できますが、身近なところで言えば、ビジネスと統計学の分野で役立ちます。
プレゼンで情報を分かりやすく伝えるだけでなく、新しい製品・サービス開発のために、既存のものを分析する際にも活用できます。
その中で統計的なデータも活用することになるので、ビジネス×統計学という観点からビジネスパーソンであればベン図を覚えておいて損は無いですね。

『EdrawMax』は専用の作図ソフトなので、図形の選択と配置、色の変更などの編集がしやすいため、短時間での作図が可能となります。
また、テンプレートが豊富に用意されているので、テンプレートをベースに作成することで、より簡単に作図できます。作成した図は、PDFファイル、画像やOfficeファイルで出力できるので、プレゼンの資料に使う場合や関係者に共有する場合も簡単です。

EdrawMaxはオールインワンの作図ツールなので、ベン図以外にもビジネスで活用できる『アジェンダ』『マトリックス』『組織図』なども作成することができます。

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