電気回路図 知識

Cat 5ケーブルとは?Cat 5結線図を紹介

I. Cat 5 ケーブルとはどういうものですか?

Cat 5 ケーブルまたはカテゴリー 5 ケーブルは、内部のワイヤをよリ合わせて形成しているタイプのネットワークケーブルです。そのため、ツイストペアネットワークケーブルとも呼ばれています。Cat 5 ケーブルの最も一般的に使用される規格は、最大 100MHz のネットワーク帯域幅をサポートする Cat 5e ケーブルです。このケーブルは、1000 BASE-T、つまり 1 ギガビットイーサネットの速度でデータを転送します。

これは、大規模データセンター、オフィスのコンピューターネットワーク、および家庭で一般的に使用されているケーブルです。

Cat 5 ケーブル

Cat 5 ケーブルには何が使用されていますか?

Cat 5 ケーブルの基本構造は下記のとおりです。

図が表すように、Cat 5 ケーブルには、データ伝送に使用される四本のツイストペアワイヤが内部に含まれています。この四本のツイストペアを外被で覆って太いワイヤが形成されています。Cat 5 または Cat 5e ケーブルの両端には 8P8C モジュラーコネクタ(RJ45)を使用する必要があります。Cat 5e ケーブルは二通りの方法で結線することができます。

  • ストレートケーブルの結線
  • クロスケーブルの結線

ツイストペアワイヤの色

色には、橙、緑、茶、青、白が含まれます。これらのワイヤの配置は、クロスオーバーとストレートのどちらの結線方法を選択するかによって異なります。T568A ピン配置のストレート伝送では、色の順序は、白/緑、緑、白/橙、青、白/青、橙、白/茶、茶になります。

T568B ピン配置では、色の順序は白/橙、橙、白/緑、青、白/青、緑、白/茶、茶になります。クロス伝送では、一方の端の色の順序は、白/橙、橙、白/緑、青、白/青、緑、白/茶、茶になります。もう一方の端は、白/緑、緑、白/橙、白/茶、茶、橙、青、白/青になります。

Cat 5 または Cat 5e ケーブルは、内部にある銅線のツイストペアが、アナログまたはデジタル信号を使用して、ノードからノードにデータを伝送します。このワイヤによって、最大100MHzの速度でデータを共有することも、高速イーサネットやギガビットイーサネットに対応することも可能になります。

ツイストペアワイヤの色

II. Cat 5の結線はどのようしますか?

Cat 5 ケーブルの結線はどのようにしますか?

Cat 5 ケーブルは正しく結線する必要があります。これを行うには、コンピュータネットワーク担当者に相談する必要がありますが、自宅で Cat 5 ケーブルを結線する場合は、以下の手順に注意深く従う必要があります。

まず、Cat 5 ケーブルの外側のシースを約 5 cm 剥がします。

四本のツイストペアが見えたら、よりを戻してまっすぐにします。

これを用途に合わせて設定をする必要があります。クロス結線が必要な場合は、下の図で確認して配置します。

また、ストレート結線が必要な場合は、下の図で確認して、各色のワイヤを配置します。

各色のワイヤ

各色のワイヤ

次に、内部の銅線が見えるまで各色のワイヤのシースをはがし、約 1.3 cm から 2 cm はがします。

ここで、これらのワイヤを8P8C(RJ45)プラグの口の内側に挿入し、ワイヤが完全に挿入されていること、シースがプラグの中に約 1.3 cm 伸びていることを確認します。この部分は圧着工具の内側に収まります。

圧着工具を使用して、8P8C(RJ45)プラグを圧着します。

次に、手順通りにワイヤが正しい順序で配置されているかどうかを確認します。

完了したら、このプラグを取りつけたケーブルをカットします。必要な長さより余分にカットするほうがいいでしょう。

もう一方の8P8C(RJ45)プラグについても、同じ手順に従います。

イーサネットケーブルを間違って結線するとどうなりますか?

Cat 5 および Cat 5e ケーブルは、内側の四本のツイストペアワイヤによって、最大100 Mbpsの速度に対応します。イーサネットケーブルは、四本のワイヤのうち二本を使用し、一本でデータの送信、もう一本でデータの受信します。この二本のワイヤが正しく結線されていない場合、四本のツイストペアのうち他の二本のペアがイーサネットに使用されます。

Power over Ethernet(PoE)は、イーサネットで二本の未使用のワイヤを使用し、データを受信しているデバイスに電力を供給します。別のワイヤが使用されても、電力用ワイヤと受信用ワイヤが交差していなければ、伝送は妨げられません。

 III. Cat 5の配線図

上記の内容は、配線図のテンプレートを見るとさらに理解することができます。

まず、568-A と 568-B のストレート結線の配線図を見てみましょう。

568-A の結線

白と青のワイヤを見ると、ピン番号 5 と 4 に白/青と青の順に配置されています。白と緑は、ピン 1 と 2 に白/緑と緑の順になっています。ピン 3 と 6 に白/橙と橙、ピン 7 と 8に白/茶と茶になっています。

568-B の結線

ピン 5 と 4 に白/青と青のワイヤが配置されています。ピン 1 と 2 には、白/橙と橙のです。ピン 3 と 6 には、白/緑と緑です。ピン 7 と 8 には、白/茶と茶です。

次に、クロスオーバー配線図を見てみましょう。クロスオーバー結線では、一方の終端のピン 1 と 2 には、橙/白と橙のワイヤです。ピン 3 には、緑/白で、ピン 4 には、青です。ピン 5 には、青/白で、ピン 6 には、緑です。ピン 7 と 8 には、茶/白と茶です。もう一方の終端では、ピン 1 と 2 には、緑/白と緑です。ピン 3 と 4 には、橙/白と青です。ピン 5 と 6 には、青/白と橙です。ピン 7 と 8 には、茶/白と茶です。

クロスオーバー配線図

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