建築デザイン、間取り図 知識

インテリアコーディネートアプリ11選

インテリアコーディネートアプリを使えば、スマートフォン一つで理想の住空間のイメージ作りが可能です。「部屋に合う家具のイメージを固めてから購入したい」「家具店を巡ってもしっくり来る家具が見つからない」という人にもピッタリです。

本記事では、おすすめのインテリアコーディネートアプリ6選と選び方のポイントについて紹介します。

1.インテリア コーディネートアプリとは

インテリアコーディネートアプリは、スマートフォンやタブレットで手軽に部屋のデザインをシミュレーションできるツールです。

アプリごとにAR、写真取り込み、3D表示などの多彩な機能を持ち、多くのアプリは基本機能が無料です。手軽に使えるインテリアコーディネートアプリは、引っ越しや模様替えの際の家具配置のシミュレーションや理想の住空間のイメージ作りをサポートします。

2.インテリア コーディネートアプリ11選

ここでは、機能性や使いやすさで選んだ11個のインテリアコーディネートアプリについて、それぞれ特徴や強みを紹介します。

2.1 EdrawMax :無料の2Dフロアプランツール

EdrawMax

Wondershare EdrawMaxは、そのシンプルさで知られるAI搭載のフロアプラン作成ソフトです。便利なドラッグアンドドロップツールを備えており、とても使いやすくなっています。さらに、間取り図、住宅配線図、寝室の設計、教室のレイアウトなどの20,000を超えるテンプレートや素材を提供しています。

EdrawMaxは、詳細な空間計画や部屋のレイアウトを提供する強力な視覚化ツールで、インテリアデザイナーの意思形成をサポートします。さらに、効果的な環境のために、正確な寸法と縦横比を利用できます。

必要なテンプレートは検索バーで簡単に見つけられ、選択するだけで利用できます。テンプレートをカスタマイズして、クリエイティブなデザインを表現することができます。

EdrawMaxでは、無料版を提供しており、基本的な機能を試すことができます。

特徴

  • ワンクリックで操作可能なシステム
  • 自動的に寸法を抽出する機能
  • 標準装備の豊富なテンプレート
  • Windows、Android、iOS、Mac、主流なブラウザに対応

強み

  • 簡単な寸法調整が可能
  • ファイルのエクスポートがスムーズ
  • 初心者にも扱いやすい操作画面
  • 生産性が向上
  • 無料版の提供
  • 手頃な有料プラン
  • 280種類以上のダイアグラム

次に実際にEdrawMaxでインテリアコーディネートをする方法について解説します。

<EdrawMaxでワークスペースをデザインする4ステップ>

(1)ワークスペースの基本レイアウト作成

ワークスペースの基本レイアウト作成

EdrawMaxのシンボルライブラリから「FloorPlan」を選び、ベースとなる間取りを作成します。

(2)必要な家具の配置

必要な家具の配置

ライブラリから作業机、椅子、本棚などのオフィス家具を選び、作業効率の良いレイアウトになるように配置します。家具のサイズは自動表示されるので、実際の部屋のサイズに合わせて調整可能です。

(3)家具の色やテクスチャの変更

家具の色やテクスチャの変更

設置した家具の色を変えながら、部屋に合うインテリアを検討しましょう。

EdrawMaxでは色だけでなくテクスチャや画像でも塗りつぶし可能なため、検討している家具の設置イメージもつかめます。

(4) グリーンと装飾小物の追加

グリーンと装飾小物の追加

最後に観葉植物などの装飾品を追加し、快適なワークスペースになるようにレイアウトしましょう。

EdrawMaxは、直感的な操作で本格的な間取り図が素早く作成でき、サイズ表示機能により家具配置を正確にシミュレートできます。豊富なテンプレートと家具ライブラリの活用で、理想の住空間作りに役立ちます。

2.2 LOWYA AR

LOWYA AR

(引用:LOWYA

間取り図は作成できませんが、プチプラでおしゃれな家具で人気の「LOWYA」の公式通販サイトでは、AR対応商品のQRコードにスマホでアクセスしてAR機能を使って実寸大で自分の部屋に配置可能です。

特徴

l インストール不要

l ボタンをクリックするだけ

l 商品を回転させて360°閲覧可能

強み

l 手頃でおしゃれな「LOWYA」の商品でレイアウトを試せる

l 購入を検討している商品のサイズ感やイメージがチェックできる

公式サイト

AppStore/GooglePlay

無料機能の範囲

全機能

2.3 smart3Dplanner

smart3Dplanner

(引用:App Store

「smart3Dplanner」は、すばやく簡単に3Dで間取り図が作成できるアプリです。家具や部屋、建具のパーツは3Dで表示され、2Dの間取り図に配置できるためパーツのイメージがつかみやすい点がメリットです。

特徴

l 2D/3D作成が可能

l 視点変更可能

強み

l 手軽に3D間取り図が作成できる

l 高解像度の画像作成

公式サイト

AppStore/GooglePlay

無料機能の範囲

l 基本的な間取り図作成パーツは無料(※家具は有料)

2.4 Homestyler

Homestyler


(引用:App Store

「Homestyler」は3D表示に写真取り込み、間取り→3D変換と充実した機能が魅力のアプリです。

特徴

l アップロードした間取りから3Dに変換

l 3D表示機能

l 一人称/見下ろし視点切り替え可能

l 写真取り込み機能

強み

l コミュニティから部屋作りのインスピレーションを得られる

l 部屋の外もデザインできる

l IKEAの商品をはじめとする数千点の家具パーツ

公式サイト

AppStore/GooglePlay

無料機能の範囲

基本機能無料(有料版1,200円/月~)

2.5スマートホームデザイン

スマートホームデザイン


(引用:App Store

「スマートホームデザイン」は3D平面図を作成し、一人称モードで作成した間取りのなかを訪問している感覚が楽しめるアプリです。

特徴

l 3D間取り図作成

l 一人称/見下ろし視点切り替え可能

l フィルター機能

強み

光と影の効果が出せる

公式サイト

AppStore/GooglePlay

無料機能の範囲

l 基本的な間取り図作成(有料版1,200円/月)

l 一部アイテム

2.6 HomeByMe

 HomeByMe

(引用:AppStore

「HomeByMe」は、3D機能と豊富なカタログ機能を持つアプリです。

特徴

l 2D/3Dプランの作成

l 4K画像を生成

l 部屋のスキャン機能

強み

l 実際のブランドの20,000以上のアイテムを使ってデザインできる

l 3Dビデオで自宅のバーチャルツアーができる

公式サイト

AppStore/GooglePlay

無料機能の範囲

プロジェクト数・家具カタログの制限
(有料版:25ドル/月(年間払いの場合))

2.7 FloorPlanner

 FloorPlanner

Floorplannerは、DIY愛好家やプロのデザイナーに最適なウェブベースのインテリアコーディネートツールです。このプロ品質のツールは、2Dと3Dの図面形式で希望の空間のデジタルツインを作成することができます。さらに、様々な家具オブジェクトから選択して、ビジネスや個人の居住空間をデザインすることができます。

Floorplannerはブラウザベースのインターフェースを提供し、ユーザーが簡単にアクセスできます。また、作成した作品は記録され、さらに、クラウドを介したさまざまな編集オプションにより、プロジェクトでの共同作業も可能です。

サポートに関しては、問い合わせフォームからFloorplannerチームに連絡できます。このツールの唯一の制約としては、無料プランではオプションの制限があり、1つの図面しか作成することができません。

特長

  • テンプレートが内蔵
  • リアルタイムの3Dビューで8K解像度を実現
  • ブラウザで利用可能
  • Androidアプリも提供
  • メールでのサポート

強み

  • 利用が簡単
  • インテリアデザイナーや不動産関連など、幅広いオプションを提供
  • 様々な3Dモデルを利用可能
  • デザインのエクスポートも簡単
  • 無料プラン

2.8 SmartDraw

SmartDraw

SmartDrawは、個人から教育機関、プロフェッショナルまで幅広い用途に使える多目的な設計ツールです。CAD図面、平面図、組織図、フローチャートなど、さまざまな図を簡単に作成できます。また、カスタムスケールや寸法設定を行い、高品質なデザインを実現できます。

SmartDrawの見取り図作成機能を使えば、窓やドアなどのオブジェクトを追加しながら、壁の開口部やコーナーを自由に選択できます。リアルなテクスチャや設備、備品も豊富に用意されています。

また、SmartDrawはオンラインでもオフラインでも利用できます。作成した作品は、OneDriveやSharePoint、Google Drive、DropBoxに保存できます。さらに、Microsoft OfficeやTeams、Google Workspace、Atlassian Appsとの互換性もあります。一方で、SmartDrawには無料プランや試用版が用意されていません。

特徴

  • 1000以上のテンプレート
  • シンボル、ドラッグ&ドロップで簡単に配置
  • リアルタイムでの共同作業が可能
  • 強固なデータセキュリティ
  • AIによる図形作成機能

強み

  • 拡大縮小が容易
  • 形状が自動的に調整
  • ストレージ会社との連携がスムーズ
  • プロ仕様のテーマやカラースキームを提供
  • 必要に応じて、サポートチームとチャット、電話、Eメールで連絡が可能

2.9 Planner 5D

Planner 5D

Planner5Dは、ウェブベースの住宅設計ツールで、2D/3Dの住宅や商業モデルを作成することができます。シンプルなインターフェースを採用しており、初心者やインテリアに詳しくない人でも利用しやすいです。また、インテリアコーディネートのエキスパートを雇うこともできます。

5000種類以上の現実世界のオブジェクトや装飾品、家電製品が用意されており、これらを利用して空間をデザインできます。さらに、多彩なテクスチャを選択することも可能です。

Planner5Dは、AIが生成したデザインと現実の拡張現実ディスプレイを活用したツールとして際立っています。さらに、チュートリアルやテンプレート、デザインのアイデアなど、役立つリソースも提供しています。

プランの面では、基本的な機能を無料で利用できるパッケージを提供しています。また、サポートに関しては、チャットを通じてサポートチームに連絡することができます。

特徴

  • 5000種類以上のアイテムを提供
  • AIによる計画案の認識
  • HD画質でのビジュアル化
  • 2Dおよび3Dフォーマットに対応
  • ARを用いたインテリア表現
  • Android、Windows、Mac、iOSで利用可能

強み

  • ユーザーフレンドリーなインターフェース
  • ドラッグ&ドロップでの操作性
  • チャットサポート機能
  • 基本的なオプションを備えた無料プラン

2.10 Sketchup

Sketchup

SketchUpは、ウェブベースの3Dモデリングソフトウェアで、スマートな可視化を実現します。直感的なインターフェイスを活用して、様々なテクスチャやカスタマイズ可能なマテリアルを使って、リアルな空間を構築することができます。建築家、デザイナー、エンジニア、学生、そして建築業者など、幅広い人々に利用されています。

また、多様な家具が収録されたライブラリと、シンプルなピック&チョイス・プラットフォームが提供されています。また、多言語サポートを含む多くのデザインツールボックスとの互換性があります。

SketchUpのトレーニングに参加することで、このインテリア・デザインのメーカーに関する知識を身につけることができます。さらに、ビデオチュートリアルも利用でき、適切な学習の手助けとなります。

また、SketchUpは7日間の無料プランを提供しており、費用をかけずに試すことができます。

特徴

  • コストの算出機能
  • 豊富なツールセット
  • Mac と Windows の両方に対応
  • ブラウザベースのサービス
  • 豊富な教育リソース

強み

  • 操作が簡単
  • 学習しやすいツール
  • クロスプラットフォームでの共同作業が容易
  • 様々なファイル形式をサポート(SKP、STL、PNG、JPG)
  • 10GB のクラウドストレージを提供
  • 数千の標準装備の3D モデルを提供

2.11 DreamPlan

DreamPlan

DreamPlanは、リアルな3D図面モデルを作成するのに最適なデザインソフトウェアです。家の景観やプール、テラス、デッキ、インテリアをシームレスにデザインできます。色のカスタマイズやアイテム、家具、家電製品の選択も可能で、アパートなどを自由にデザインできます。さらに、家の画像をインポートして3Dモデルに変換することもできます。

さらに、家の2D設計図と3Dビューをレンダリングし、建築記号を簡単に追加できます。空間の装飾に集中できるよう、あらかじめ作成された部屋のデザインも提供します。壁、ドア、屋根、フェンス、デッキなどのテクスチャのコレクションも豊富です。オンラインで希望の3Dモデルを検索し、即座にプロジェクトに追加できるのも魅力です。

DreamPlanソフトウェアは、WindowsとMacに無料でインストールできます。また、高度な機能とデザインを備えた商業用または一般用のプレミアムプランを購入することもできます。ただし、ライブチャットのサポートがないため、緊急のヘルプやガイダンスが必要なユーザーにとっては欠点となります。

特徴

  • 2Dと3Dの可視化モードを提供
  • 豊富な3Dモデルライブラリ
  • WindowsおよびMac OSに対応
  • PNG、JPG、STL、OBJなどのファイル形式をサポート

長所

  • 使いやすいインターフェース
  • カスタマイズ性の高いオブジェクト
  • さまざまなカテゴリーのデザイン案

3.インテリア コーディネートアプリを選ぶ時のポイント

インテリアコーディネートアプリを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。

対応OS

iOS専用やAndroid専用のアプリもあるため、自分のスマートフォンのOSとバージョンが合っているかを事前に確認

機能の
充実度

3D表示機能や一人称視点機能があると、より実際の空間に近いイメージを掴める。家具のサイズ調整や色変更ができるアプリを選ぶとよりリアルなシミュレーションが可能

家具・設備の
種類

搭載されている家具や設備の種類とバリエーションを確認。アプリにカタログ連携機能があれば、シミュレーションから直接家具を購入できるので便利

課金要素

基本機能の無料範囲と追加機能の課金内容を確認。料金や期間が自分に合っているかチェック

写真取り込み
機能

実際の部屋をカメラで取り込める機能があるとより正確なシミュレーションが可能

これらのポイントを考慮し、自分のニーズに合ったアプリを選びましょう。

まとめ

インテリアコーディネートアプリは住空間のデザインを手軽にシミュレーションできる便利なツールですが、スマートフォンの小さい画面での操作は大変です。「EdrawMax」なら、スマートフォンでもパソコンでも利用可能なため使いたいシーンに合わせて端末を変えられます。

EdrawMaxは簡単な操作で本格的な間取り図が作成でき、庭のデザインまでできる幅広い機能が魅力です。一度ダウンロードしてお試しください。

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