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AIを使ったパワポ作成ツール10選

「パワポで1枚1枚手入力するのではなく、もっと手軽にプレゼンのスライドが作りたい」

そう考える方にはAIを利用してスライドを作成できるツールがおすすめです。AIスライド作成ツールは簡単なキーワードでスライドのベースが作成でき、業務の効率化につながります。

この記事では10つのAIスライド作成ツールについて特徴・機能・価格を紹介します。記事を読めばそれぞれのツールの概要が理解でき、最適なツールがわかるのでぜひお読みください。

1. AIパワポ作成ツールとは

AIパワポ作成ツールとは、人工知能を活用してPowerPointのプレゼンテーションを自動的に作成・最適化するツールです。なかにはメインテーマのキーワードを入力するだけで、記載すべき内容に基づいたテキストとレイアウトが自動で作成できるツールも提供されています。

AIパワポ作成ツールの使用には、主に以下の3つのメリットがあります。

•    作業時間の大幅な短縮
•    デザインスキルが不要
•    煩雑なレイアウト・編集作業の負担軽減

通常手作業でプレゼンテーション資料を作成する場合、以下のようなステップが必要です。

1.  構成を考える
2.  デザインを決める
3.  画像・テキストレイアウトを決める
4.  テキストを入力する
5.  素材や画像を選び挿入する
6.  テキストを校正する

AIツールを活用すれば、これら資料作成の各工程の効率化が可能です。AIがテーマに合わせてテキストを生成し、自動的にスライドのレイアウトや配色を最適化してくれるためユーザーは削減できた時間で内容のブラッシュアップやほかの業務に集中できます。

AIの効果は効率化だけではありません。レイアウトやデザイン技術、PowerPoint操作による差が出ないため、誰がいつ作成しても質が安定したプレゼンテーション資料が手に入る点も大きなメリットです。特に時間が限られていたりデザインに自信がなかったりする人にとって、AIパワポ作成ツールはビジネスシーンにおいて強力なサポートとなります。

 2.AIパワポ作成ツール10選を紹介

2.1 EdrawMind AI:無料体験可能なAI パワポ生成ツール

SlidesGPTの使い方

3000万以上のユーザーが利用する「EdrawMind」はマインドマップ作成ツールとして有名ですが、「EdrawMind  AI」を利用してAIでパワポのようなスライドも簡単に作成できます。

価格:

EdrawMindは無料版・有料版があり、AI機能の利用には別途AIトークンが必要ですが、1スライドの生成に200トークン程度の消費に対して50000トークンで880円とリーズナブルです。(初めて登録した方に500AIトークンを無料付与しますので、ダウンロードして体験してみましょう!)

参考:https://www.edrawsoft.com/jp/pricing-ai-edrawmind.html

機能&特徴

①スタイルは30種類もある(2024年6月に更新)

②2、3分待つと、表紙を含めてスライドが完成される(枚数は内容次第)

③出力はPDF・PowerPoint形式に対応する

④スライド以外にもマインドマップの生成、記事の生成、AI描画とさまざまなAI機能に共通して利用できる

オススメ:「AIからパワポ作成を普段よく利用しようとしている方」

使い方:

2-1. AIでスライドを作成する方法

AIでスライドを作成する手順は以下のとおりです。

① 画面左の「ワークベンチ」をクリック

② 右側にある「インスピレーションスペース」をクリック

③ 次の画面で「PPT」をクリック
「EdrawMind AI」では、対話形式でスライドが作成できます。

AIでスライドを作成する方法

④テキストフィールドにキーワードプロンプトを入力し「送信」ボタンをクリック

⑤キーワードについて概要が生成されるので、必要に応じて編集し「PPTを生成」ボタンをクリック

AIでスライドを作成する方法

スライドが生成されました。AI機能の利用で、パワポで一から作ると時間のかかるスライドが数分で一気に完成します。EdrawMindでは画像も自動で挿入されますが、既存の画像や「AI描画」機能を使って生成した画像の挿入も可能です。

AIでスライドを作成する方法

さらに、「スタイル」が複数用意されており、クリックするだけでスライド全体がテーマに合わせて変更されます。

AIでスライドを作成する方法

EdrawMindで生成したスライドは画像やPDFなどのほかにPowerPointファイルにも変換でき、PowerPointで編集可能な点も特徴です。

2-2. AIでマインドマップからスライドに転換する方法

おススメの方:パワポのレイアウト配置が面倒だと思って、内容だけに専念したい方

EdrawMindのメインであるマインドマップもスライドに変換できます。今度はパソコン版でAIを利用してマインドマップを作成し、スライドショーを作成しましょう。

① 「AI」タブから「AIマインドマップ生成」をクリックし、テキストフィールドにマインドマップのテーマについて入力し、「ワンクリック生成」をクリックします。

②マインドマップが自動で生成されました。ニーズに合わせて内容を調整したあと、生成されたマインドマップは手軽にスライドに変換しましょう!左上の「スライド」をクリックします。

AIでマインドマップからスライドに転換する方法

③「PPTの変換」をクリックします。

AIでマインドマップからスライドに転換する方法

④パワポが自動生成されました。右のサイドバーでスタイルを変換することもできます。

⑤スライドはPowerPointやPDFにも出力できます。キーワードからスライドを作成するだけでなく、AIが作成したマインドマップをもとにスライドの構成を考えるところからも活用できる点がEdrawMindを使用するメリットです。

スライドはPowerPointやPDFにも出力

EdrawMindの無料版はこちらからダウンロードできます。スライドの構成作りからAIを活用したい人は一度お試しください。

2.2 SlidesGPT

SlidesGPT

(引用:SlidesGPT)

価格:(注意:最新の情報提供に勤めますが、価格は変動する場合があるので、不備がありましたらご了承ください。)

生成のみなら無料、ダウンロード時に都度2.5ドルを支払う

参考:https://slidesgpt.com/ 

機能&特徴

①ブラウザ上で動くのでダウンロード不要、スライド生成のみならクレジットカード登録やアカウント作成も必要ない

②テーマの色は2パターンのみで、モノクロベースとカラーベースが選択できる

③ 2、3分待つと、表紙を含めて13枚にも及ぶスライドが完成される

④画像も自動で挿入、引用元まで表記してくれる

⑤PDF・PowerPoint・Googleスライド形式対応

SlidesGPTの使い方

オススメ

「細かいデザイン編集の必要はないから、とにかく手軽にさくっとパワポみたいなスライドをAIで作成したい!」と考える人

「たまにスライドを作る人」

使い方

①    入力ボックスにテーマを入力
②    必要に応じてテーマの色を選択
③    「Create deck」ボタンをクリックしてスライドを生成

2.3 Beautiful.AI

Beautiful.AI

(引用:Beautiful.AI)

価格:

14日間の無料体験、有料プランには月額12ドルの「Pro」(個人版月額40ドル/1ユーザーの「TEAM(チームがある

参考:https://www.beautiful.ai/pricing

機能&特徴

①アカウントの作成時にクレジットカードの登録が必要

②スライドに使用する画像も探せる

オススメ:

「少しくらい手間がかかってもいいから、AIで作ったものをそのままブラウザ上で編集しておしゃれなスライドを作りたい」という人

頻繁にスライドを作成する人

使い方:


実際にAIを利用してスライドを作ってみましょう。(※以降の図はBeautiful.AIより引用)

Beautiful.AI

画面左側の「MAKE SLIDE WITH AI」をクリックし、表示される入力ボックスにテーマを入力し「GENERATE SLIDE」ボタンを押します。今度はテーマを「プレゼンテーションについて」にします。

おしゃれなスライドを数ステップで作成できるだけでなく、レイアウトや色も左側のパネルから簡単に変更できます。

2.4 Gamma(ガンマ)

Gamma(ガンマ)

(引用:Gamma)

価格:

無料アカウントでも400クレジットがもらえるが、有料プランには月額8ドルの「Plus」、月額15ドルの「Pro」

参考:https://gamma.app/pricing

機能&特徴

①プレゼンテーションだけでなく、ドキュメントやWebページも作成可能

②AIと対話形式でスライドが作成できる

オススメ:

「WordやGoogleドキュメントで作った文書を基にスライドを作りたい」という人


使い方:

(※以降の図はGammaより引用)

「プレゼンテーション」を選択して、入力ボックスにテーマを入力します。今度は提案された中から「チーム会議」を選択してみましょう。

Gamma(ガンマ)

GammaではAIと対話形式でスライドが作成できます。編集も可能ですが、このまま作成してみましょう。

テーマを選択し、続行します。

画像も入ったスライドが簡単に作成できました。さらに右側のツールから吹き出しや画像の追加、レイアウト変更も可能です。

次に、Googleドキュメントで作成したサンプルファイル「議事録」をインポートしてスライドを作ってみましょう。

設定されている見出しの書式に合わせて自動でレイアウトされたスライドが完成しました。1スライド作成で40クレジット消費するためいくつも作成するなら有料プランにする必要がありますが、無料部分だけでも機能は充分試せます。

2.5 Presentory

Presentory

「Presentory」はプレゼンテーション作成に特化したツールで、AI プレゼンテーション作成機能もあります。数クリックでデザイン性の高いスライドが作れ、直感的に編集できるのがPresentoryの魅力です。

safe-blue-iconプライバシー保護 | マルウェアなし 

価格:

無料版のアカウント登録で1500クレジットが付与されます。年間プランは5,980円、永続ライセンスなら8,980円とかなり割安になっており、頻繁にスライドを作成するなら永続ライセンスがお得です。

参考:https://presentory.wondershare.jp/store/windows-individuals.html

機能&特徴

①豊富な素材は背景だけではなく、テキストやステッカーも多くの素材が用意される

②カメラでプレゼンターを録画できる機能や、ストリーミングでそのまま配信できる機能

Presentory

③スライドや画像、外部データもインポート可能なため、既存のファイルを再利用したスライド作成も可能

オススメ:

スライド作成だけではなく、充実した配信機能をほしい方

使い方:

早速AIを使ったスライドの作り方について見てみましょう。

まずは「AIによる作成」をクリックします。

Presentoryも対話型AIでスライドを作成します。テキストフィールドにプレゼンテーションのテーマを入力し、出力された概要を必要に応じて編集しましょう。内容を編集した後は、スタイルを選択します。

Presentory

概要に沿ったスライドが作成されました。さらに、Presentoryにはおしゃれな背景が用意されており、1クリックで作成したと思えないほどにインパクトのある魅力的なスライドが作成できます。

まずは無料ダウンロードしてぜひ一度使いやすさを試してみてください。

safe-blue-iconプライバシー保護 | マルウェアなし 

2.6.Tome(トーム)

Tome

(引用:Tome)

価格:

無料版、月額20ドルの「Pro」、価格は要問合せの「Enterprise」(AI作成はPro版が必要)

参考:https://tome.app/upgrade

機能&特徴:

①AIを活用したストーリーテリング機能で、魅力的なプレゼンテーションを作成

②文章を要約したスライドも生成できるため、会議の内容や報告書から要約して発表する場面や、教科書の内容から教育コンテンツの作成にも役立つ

オススメ:

「長文をまとめたスライドを作りたい」という人

使い方:

画面右上の「AIで生成」をクリックし、テーマを入力して「アウトラインの生成」をクリックするだけでAIがストーリー構成とスライドを自動生成します。

2.7.Gemini

Gemini

(引用:Gemini)

価格:

無料版、月額2,900円の「Gemini Advanced」、1ユーザーあたり月額3,400円(年間契約)の「Enterprise」

参考:https://one.google.com/explore-plan/gemini-advanced

機能&特徴:

①Googleの開発した強力なAIを使用できる

②画像生成が可能

オススメ:

Googleスライドを日常的に使用しており、自分でデザインしたスライドに載せるテキストと画像を作成してほしい人

使い方:

「Gemini」は2024年9月現在、単体でスライドを作成する機能はありません。そのためGeminiで文章を作成→プレゼンテーションソフトにペーストして編集する必要があります。Geminiが現行提供しているのはGoogleスライド上での画像生成機能のみですが、使用するためにはGoogleWorkspaseの契約が必要なため、利用のハードルが高い点が難点です。Googleスライドの画面右上にあるGeminiアイコンをクリックし、テーマとスタイルを指定すると画像が生成されます。

2.8.Simplified

Simplified

(引用:Simplified)

価格:

無料版、月額14.99ドルの「Pro」、価格は要問合せの「Enterprise」など(スライドを日本語で作成するためには有料版が必要)

参考:https://simplified.com/pricing/graphic-design

機能&特徴:

①画像生成、背景の加工

②高いデザイン性

オススメ:

マーケティングやSNSでの発信目的で、画像を多く使用したプレゼンテーションを作成したい人

使い方:

テーマを入力し、テンプレートを選択して「Generate」ボタンをクリックするとAIがスライドの内容とデザインを自動生成します。生成されたスライドにはあとから図形やグラフの挿入、ペンで手書き風の線やテキストも追加可能です。

2.9.presentations.ai

presentations.ai

(引用:presentations.ai)

価格:

無料版、1ユーザー年額198ドルの「Pro」、価格は要問合せの「Enterprise」

参考:https://www.presentations.ai/pricing

機能&特徴:

  • PowerPoint形式にエクスポート可能
  • 作成時にPDFまたはWordで資料を添付できる

オススメ:

作成前にある程度作りたいスライドの方向性が定まっている人

使い方:

プレゼンテーションのテーマとページ数、言語を指定し必要に応じてファイルを添付してから「Submit」をクリックするとAIがスライドの構成と内容を生成します。生成時に色やフォントも指定されるため、初期状態でイメージに近いスライド生成が可能です。

2.10.smart-slides

(引用:smart-slides)

価格:

無料版、従量制5~15ドルの「Pay as you go」、年間100ドルの「PowerUser」

参考:https://smart-slides.co/#pricing

機能&特徴:

  • ChatGPTのプラグイン
  • 無料で日本語のスライドがPowerPoint形式でダウンロードできる

オススメ:

ChatGPTのユーザー、PowerPoint形式でスライドを使用したい人

使い方:

「Smart Slide」はChatGPTのプラグインです。利用するためには、公式サイトの「Get Started」ボタンをクリックし、ChatGPTにログイン(またはアカウントを作成)します。開いたChatGPTのページから入力ボックスにプロンプトを入力し、Smart Slideでアカウントを作成するとリンクが表示され、PowerPoint形式でダウンロードできます。

2.11.AIパワポ作成ツール比較表

本記事で紹介した10個のツールのその他の機能について以下の表にまとめました。

ツール

デスクトップ版

モバイル版

クラウド

無料

利用

法人
プラン

EdrawMind AI

Windows/Mac

ブラウザ版も有

iPhone

Android

SlidesGPT

×

×

Beautiful.AI

Windows/Mac

×

×

Gamma

×

Android

Presentory

Windows

×

Tome

×(ブラウザ)

Android

(スライド
不可)

Gemini

×(ブラウザ)

iPhone

Android

Simplified

×(ブラウザ)

iPhone

Android

presentations.ai

×(ブラウザ)

×

smart-slides

×(ブラウザ)

×

×

このように、各ツールには特徴があり、利用環境や機能が異なります。自分のニーズや作業スタイルに合わせて最適なツールを選択することで、効率的かつ効果的なプレゼンテーション資料作成が可能になります。AIの力を借りて、より魅力的なプレゼンを実現しましょう。

3.AIパワポ作成ツールを選ぶポイント

AIパワポ作成ツールを選ぶ際には、以下の5つのポイントについて見てみましょう。

  • 使いやすさ
  • カスタマイズ機能
  • 対応OS・ファイルの互換性
  • AIの機能性
  • 導入コスト

まず重要なのが使いやすさです。AIでプレゼンテーション資料作成の時短・効率化が目的なのに、ツールの使い方が難しく思ったようなスライドが作成できなければ逆効果です。ユーザーインターフェースがシンプルで、直感的に操作しやすいかどうかを確認しましょう。

また、カスタマイズ機能の豊富さも重要です。すぐに利用できるレベルのスライドができるのがAIツールのメリットですが、テンプレートやデザインのカスタマイズの幅が広ければ自分のニーズに合わせてより効果的にスライドをブラッシュアップできます。

対応フォーマットや対応OSも重要です。自身の使用したい環境で利用できるか、作成したスライドがPowerPoint形式やほかの形式に対応しているかも確認しておきましょう。

「AI機能でスライド作成を自動化する」のは共通ですが、AIツールによって提供している機能が異なります。AIがどの程度まで自動化をサポートしてくれるのか、文章生成やレイアウトの提案、デザインの最適化など具体的な機能を確認しましょう。

特に長期的に使用する場合には、コストパフォーマンスも無視できない要素です。有料プランの価格や利用頻度に適したプランがあるか、無料プランがある場合はどの範囲まで利用できるかについて確認し、予算に合ったツールを選びましょう。

これら5つのポイントを考慮し、自分のニーズに最も適したAIパワポ作成ツールを選びましょう。

まとめ

今回はおすすめのAIパワポ作成ツール5つについて紹介しました。どれもAIで手軽にスライドが作れるおすすめツールですが、ぜひ一度使ってみてほしいのが「EdrawMind AI」です。

EdrawMindのAIプレゼンテーション作成機能はスライド作成の時間を大幅に短縮します。それだけでなく、AIで記事をカンタンに作成すること、マインドマップを自動生成することができます。ぜひEdrawMindを無料ダウンロードして、仕事の効率化と効果的なプレゼンテーションを手に入れましょう。

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