これまで「センスとスキルを持った人」しか描けなかったイラストですが、AIの活用で誰でも簡単に描けるようになりました。
「AIお絵描き」とは、入力したキーワードやプロンプト(指示文)から、AIが学習した膨大なデータを基にイラストを生成するものです。1分程度でクオリティの高い画像が誰でも作成できるため、「イラストレーターの仕事がなくなる」とも言われています。
今回はAIお絵描きができるアプリ・サイトを8選と、あわせてマインドマップツール「EdrawMind」の「AIお絵描き機能」について紹介します。
作成例:EdrawMind AI描画(コミックモデル)
AIお絵描きサイト・アプリ①:Bing Image Creator(無料)
特別なアプリを使わなくても、多くの人が持っているMicrosoftアカウントがあればAIお絵描きが可能なのが「Bing Image Creator」(https://www.bing.com/create)です。
(引用:Bing Image Creator)
(引用:Bing Image Creator)
サイトにアクセスし、生成したい画像のイメージを表す単語や文章を入力バーに入力するだけで画像が4枚生成されます。また、写真風だけでなく水彩風、アート風などさまざまなニュアンスで出力可能です。下の画像は同じプロンプトで水彩風を指定したものです。
(引用:Bing Image Creator)
このように、同じプロンプトでも画像の構図や内容も変わるのがAIお絵描きの特徴です。
Bing Image Creatorでは、「ブースト(※画像赤丸部分)」が残っていれば画像の生成時間は短縮できます。「ブースト」は新規ユーザーにあらかじめ配布されており定期的に追加されますが(2023年10月現在)、ブーストがなくても時間がかかるだけで画像生成自体は可能です。
AIお絵描きサイト・アプリ②:Edrawmind(無料体験)
(作成例:AI描画(コミックモデル)
「Edrawmind」はマインドマップツールですが、AI機能がありAI画像も生成できます。EdrawMindの特徴は操作の分かりやすさです。「AI」タブから「AI描画」をクリックし、プロンプトを入力してから「画像比率」「画質」「スタイル」を設定すればAIイラストの完成です。(AI機能を使うには、AIトークンが必要ですが、初めての方には、200トークンを無料提供しますので、EdrawMindのAI機能を試したい方には十分です。)
また、「漫画風」「コミックモデル」のモードがあり同じプロンプトでも違ったイメージの画像が生成できます。さらに、「Img2img」モードでは、画像を基にAI描画が可能です。
作成例:AI描画(漫画風)
作成例:AI描画(Img2img)
「Img2img」モードでは、スタイルのほかに「スタイルの強さ」と「AIの創造性」のパラメーターを調節することで生成される画像が大きく変わります。
EdrawMindのAI機能には「トークン」の購入が必要になりますが、50,000トークンで820円とリーズナブル(画像モードSDで1枚50トークン消費)なため、安心して画像生成が可能です。
EdrawMindの無料版はこちらからダウンロードできるので、手軽なAI画像生成を試してみてください。
AIお絵描きサイト・アプリ③:PhotoDirector(有料)
(引用:PhotoDirector)
AI画像生成だけでなく、写真や画像編集もアプリ一つでできるのが、「PhotoDirector」です。
(引用:PhotoDirector)
プロンプトを入力して画像を生成するのはほかのAIお絵描きソフトと同じですが、「アイデア」として例文がいくつか用意されているため、アイデアをヒントに画像を生成できます。不要なオブジェクトの除去や高画質化、ノイズ除去など、生成したAI画像だけでなく普段撮った写真の編集も簡単にできるためさまざまな用途で使えます。
機能が多い代わりに月額制の有料アプリですが、PC・iPhone・Androidすべてで使える点も便利です。
AIお絵描きサイト・アプリ④:お絵描きばりぐっどくん(無料※枚数制限有)
(引用:お絵描きばりぐっどくん)
「本格的な画像生成より、手軽にAIお絵描きで遊びたい」という人におすすめなのが、「お絵描きばりぐっどくん」です。お絵描きばりぐっどくんはLINEで公式アカウントを友達登録すると利用でき、トーク画面でキーワードを送信するだけでイラストが生成されます。
(引用:お絵描きばりぐっどくん)
1回に3枚まで無料で使用できますが、それ以上になると「また明日遊んでね!」と言われてしまい日にちを開けないと使用できません。使い放題にするためには月額550円のプレミアムメンバーになる必要があります。
AIお絵描きサイト・アプリ⑤:Picsart(有料)
(引用:Picsart)
Picsart(ピクスアート)ではテキストからのAI画像生成のほかに、画像の加工や「AIアバター」の作成もできます。AI画像生成はテキストを入力するだけでなく、スタイルを選択するとスタイルに合わせたプロンプトが英語で追加入力されるためイメージに近い画像が生成可能です。
(引用:Picsart)
Picsartのよい点は、生成する画像枚数が多く、よりイメージに近い画像を選べる点です。さらに画像の追加や背景の変更が簡単にでき、知識がなくても本格的な画像加工がおこなえます。
(引用:Picsart)
また、「AIアバター」は写真を10枚以上選ぶと作成できます。アバターは「自撮り」「カップル」「ペット」の3タイプ、スタイルもたくさんあるため多彩なアバターづくりが可能です。
Picsartはブラウザ・iPhone・Androidで使用できますが、月額900円、年契約6,290円かかります。(7日間無料体験あり)
AIお絵描きサイト・アプリ⑥:Dream by WOMBO(基本無料)
(引用:Dream by WOMBO)
アート風のAIイラストを手軽に生成できるのが「Dream by WOMBO」です。
(引用:Dream by WOMBO)
Dream by WOMBOの魅力は豊富なアートスタイルです。操作もシンプルなため、絵心がなくてもプロンプトとアートスタイルの組み合わせで簡単にさまざまなアート画像を生成できます。
Dream by WOMBOもブラウザ・iPhone・Androidで使用可能です。
AIお絵描きサイト・アプリ⑦:WONDER AI ART GENERATOR(無料※制限あり)
(引用:WONDER AI ART GENERATOR)
「WONDER AI ART GENERATOR」も、Dream by WOMBOと同様にキーワードとアートスタイルを指定するとAIイラストを生成できます。
(引用:Google Play)
基本機能は無料で利用できますが、作成するために広告視聴の必要があります(回数制限あり)。週払いまたは買い切りの有料版もあります。
(引用:WONDER AI ART GENERATOR)
ブラウザ・iPhone・Androidで使用できますが、アプリ版の方が使いやすいです。ただし最初に有料版のpro画面が出るため、無料で使いたい場合は画面を閉じましょう。
AIお絵描きサイト・アプリ⑧:Midjourney(有料)
(引用:Midjourney)
気軽に高品質なAI画像が生成でき、AIお絵描きツールのなかでも名が知られているのが、「Midjourney」です。
Midjourneyはゲーマーに人気の無料チャットアプリ「Disocord」上で使用できるAI画像生成ツールのためDisocordのアカウントを取得する必要があり、始めるのには少し手間がかかるのが難点です。さらに、日本語に対応していないためプロンプトを英語で入力する必要があります。
しかし、キーワードの入力だけで画像の合成や色の変更・調整がおこなえる点が手軽に高品質なAI画像が生成できるツールとして人気です。
(引用:Midjourney)
MidjourneyはDisocordが利用できる環境であれば、パソコンでもスマートフォンでも使用できます。
また、以前は無料で利用できましたが、人気の高さから2023年10月現在は有料(一番安いプランで月8ドル)となっています。
AIお絵描きでイメージに近い画像を生成するためのプロンプト作りのコツ
実際にAIお絵描きを試してみると、イメージ通りのプロンプトを書くのは意外に難しいのではないでしょうか。そのためかAI画像を生成するためのプロンプトは「呪文」とも呼ばれています。
ここでは、プロンプト作成のコツについて簡単にまとめました。
具体的に書く | テーマ、状態、場所、色、雰囲気など |
優先度の高いものを前に | 前に来る単語の優先度の方が高い |
ChatGPTを活用する | 「○○というテーマでプロンプトを作成してください」などと指示し、必要に応じて修正してからAIに入力する |
英語にもできるので楽 | 公開されているプロンプトを活用する インターネットで「プロンプト」「AIイラスト 呪文」などと検索すると例がたくさん出てくるのでそれを参考にして作成する |
作成してから都度プロンプトを編集する | 一回で思い通りの画像を生成するのは難しいため、イメージに合わせて少しずつプロンプトを修正していく |
たくさん試すと、プロンプトのコツがつかめて楽しくなってきますよ。
まとめ
今回はAI画像生成サイト・アプリを8選ご紹介しました。いくつか試して自分のイメージ通りの画像が生成しやすい相性のいいツールを見つけましょう。
EdrawMindはAI描画機能だけでなく、メインのマインドマップツールも使いやすいドローイングソフトです。AI描画と組み合わせればレポートや資料作り、イベントにも活躍します。
(マインドマップ活用事例)
AIイラストだけでなくデザイン性の高い多彩なマインドマップが作成できるEdrawMindをダウンロードして、プライベートでも学校・仕事でもご活用ください。