建築デザイン-間取り図例

倉庫レイアウトの基本、例と作成方法

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編集者: Edraw

商品の出入りが激しい物流業界では倉庫のレイアウトは非常に重要です。最適なレイアウトにすることで、倉庫内の作業効率アップや作業時間の短縮、作業員の安全性の確保などに繋がります。ここでは、倉庫レイアウトの基本から倉庫レイアウトと商品保管の種類の紹介、作図ツールを使用したレイアウトの作成方法などを解説していきます。レイアウトや商品保管方法は図を用いてわかりやすくなっているので、最後までご覧いただき、最適な倉庫レイアウトを作成しましょう。

1. 倉庫レイアウトの基本

倉庫のレイアウト設計は、作業の効率化やコスト削減、ミス削減、安全性の向上に必要不可欠です。適切なレイアウトをすることで、倉庫内の移動距離の短縮や作業時間の削減を実現でき、生産性を向上させます。倉庫のレイアウトをする上で押さえておきたいポイントを紹介します。

  • 十分な作業スペースを確保する

人員の衝突や物の落下などのリスクを少なくし、ミスや事故を未然に防げるようにする。

  • 狭すぎない通路を確保する

フォークリフトが行き交える程度の通路を確保し、両側通行できるようにする。

  • 最短距離の動線を考慮する

作業の流れや動線を意識することで、無駄をなくし、スムーズに業務を行えるようにする。

  • 将来を見据えたレイアウト設計をする

一定の空きスペースを確保し、倉庫の運用状態に合わせて変更可能なレイアウトにする。満杯の倉庫は、通路を塞いだり作業を困難にしたりする可能性があるため、空きスペースのk確保が重要になる。

以上のことをふまえたレイアウトは、作業効率を良好にし、生産性の向上に繋がります。作業効率をアップさせるためにも、最適な倉庫レイアウトは非常に重要な要素となります。レイアウトを決める際は、現状の課題や問題点を把握し、倉庫の目的を明確にすることが大切です。

2. 倉庫レイアウトの種類

商品の入荷から出荷までをスムーズに行うには、一筆書きのレイアウトが良いとされています。入荷した商品を無駄に移動させずに、検品や保管などの作業工程をスムーズに進められるレイアウトにすると良いでしょう。一筆書きの倉庫レイアウトはI型とU型の2種類があります。また、在庫の保管方法には、固定ロケーションとフリーロケーションがあります。それぞれ解説していきます。

2-1.倉庫レイアウト

【I型レイアウト】

I型レイアウト

I型レイアウトは入荷から出荷までを一直線につなぐ設計で、狭い倉庫でも採用されやすいレイアウトです。入荷用の出入り口の反対側に出荷用の出入り口があります。

メリット:入荷と出荷の作業場所が離れているため、商品を混同せずに同時に作業できる。商品の移動がスムーズにできる。

デメリット:入庫側と出庫側に出入り口を設ける必要がある。

【U型レイアウト】

U型レイアウト

U型レイアウトは作業スペースをUの字のようにしたレイアウトです。入荷と出荷のスペースを隣り合わせに配置して、奥に保管場所を配置しています。

メリット:複数の作業員が同時に作業してもぶつかりづらい。入荷と出荷が隣り合わせのため、連携がスムーズにできる。

デメリット:I型に比べ商品の移動距離が長くなる。 保管スペースを確保することにより、作業スペースが狭くなる。

2-2.保管方法

【固定ロケーション】

固定ロケーション

固定ロケーションは商品を決まった場所に保管する方法です。頻繁に在庫が変動しない倉庫や、定番商品を多く扱う倉庫などでよく採用されます。

メリット:商品の場所が固定されているため、ピッキング作業が楽になり、作業時間短縮に繋がる。

適した商品:日用品など常に在庫として日常的に流通している商品、入れ替えやラインナップの変更がない商品など。

【フリーロケーション】

フリーロケーション

フリーロケーションは、その時に応じて商品を保管する方法です。在庫の増減が激しい倉庫や、季節により変動がある商品を扱う倉庫などで採用されます。

メリット:空いているスペースに商品を配置するため、倉庫全体のスペース活用に有効。

適した商品:アパレルや雑貨など入れ替えが激しい商品、薬品など生産量の変動が大きい商品、食品など消費期限がある商品など。

3. 倉庫レイアウト図の作成方法

EdrawMaxを使って倉庫のレイアウトを作成する方法を解説します。今回はU型レイアウトを作成していきます。

ステップ1:倉庫を配置

倉庫配置

図形を選び、ドラッグアンドドロップで倉庫全体を配置します。形や大きさは変更可能です。

ステップ2:入荷、出荷用の出入り口を配置する

ドア配置

左上の図形検索欄で「ドア」と入力するとドアに関する図形が表示されます。両引き戸を今回は配置していきます。入庫用と出庫用のドアを配置したものが上図です。

ステップ3:各作業スペースを配置する

作業スペース配置

入庫・出庫スペース、検品スペース、保管・ピッキングスペースを配置しました。配置したい図形を選択し、それぞれ大きさなどを変更して配置しましょう。どの作業スペースなのかわかりやすくするために文字で表記しておくことをおすすめします。

ステップ4:仕上げ

仕上げ

この工程はなくても良いですが、今回は仕上げとして、通路の表記と入荷・出荷の出入り口に運搬用のトラックを配置しました。トラックのイラストがあることで、運搬業者がどのように車両を停めれば良いかがわかります。倉庫内の空白部分は空きスペースとし、商品が多くなったときなどに活用したり、作業員やフォークリフトなどが行き交う通路として使用したりできます。

ステップ5:保存、エクスポート、共有する

保存など

左上のファイルからそれぞれの工程へ進めます。クラウド上やPCに名前を付けて保存したり、画像やPDF、その他の形式ファイルにエクスポートしたり、リンクをコピーして共有したりできます。画像やPDFなどのファイルにエクスポートできるため、相手方が欲しいファイル形式で送ることが可能です。また、リンク共有は便利な機能で、リンクを共有してもらった人は作成したレイアウトをEdrawMaxで確認したり、編集したりすることが可能です。

4. おすすめのレイアウト図作成ツールEdrawMax

レイアウトを作成するならEdrawMaxがおすすめです。以下、特徴を四つまとめました。

特徴1.平面図作成の素材とテンプレート

平面図やレイアウト作成に活用できるテンプレートがあるため、白紙の状態からレイアウトする必要がありません。気に入ったテンプレート使い、必要な箇所だけ編集できます。家具や家電、オフィス用品などの素材が豊富にあり、充実したレイアウト作成が可能です。

素材

特徴2.バージョン管理

EdrawMaxではバージョン管理ができます。

バージョン管理

ツールを開き、バージョン履歴をクリックします。右側のバージョン履歴で選択したファイルのバージョンを確認できます。ドキュメントの古いバージョンを確認したり、前のバージョンに戻したりする際に便利です。

特徴3.CADファイル(DWG・DXF)のインポートに対応

EdrawMaxではさまざまなファイル形式に対応しています。作成した図面をPDFやWord、Excelなどのファイル形式にエクスポートすることはもちろんのこと、DEGやDXFなどのCADファイルをインポートすることも可能です。

インポート

左上のファイルからインポートを選択すると、上図のようなポップアップが表示されます。インポートしたいドキュメントを選択すると、EdrawMaxにインポートできます。

特徴4.AI機能で倉庫のイメージを3Dに反映させる

EdrawMaxではAI機能が備わっています。AI機能を使い、倉庫のイメージを3Dに反映させることが可能です。

AI機能紹介

上のメニューバーからAIを選択し、AI描画をクリックするとポップアップが表示されます。作成する画像の説明の欄に文章で倉庫のイメージを入力します。入力欄の上のリソースタイプを3Dにしておけば、AI機能で生成された3D画像が右側に表示されます。作成した図面を画像として保存しておけば、その画像から3D画像を生成することも可能です。便利で楽しい機能ですので、一度試していただきたいです。

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