AutoCADは無料利用できるのか？方法とフリーソフトを紹介

AutoCAD（オートキャド）は、設計業務で広く利用されているプロフェッショナル向けの2D・3D設計ソフトウェアです。

その多機能性から建築や製造業などのさまざまな分野で欠かせない存在となっています。一方で、ライセンス費用が高額なため、AutoCADを無料で使いたいという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、AutoCADを無料で使う方法や、無料の代替ツールを含めて詳しく解説します。無料CADの選択肢を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. AutoCADは無料で使えますか？

AutoCADは完全に無料で使えるソフトウェアではありませんが、AutoCADを無料で使用する方法として、Autodesk公式から提供されるいくつかの選択肢があります。

たとえば、短期間利用できる30日間の無料体験版や、教育関係者向けの学生版（教育版）などです。また、ブラウザ上で動作するWeb版や、モバイルデバイスで利用できるAutoCAD モバイル版も提供されています。

これらの方法を活用することで、コストを抑えつつAutoCADを利用することが可能です。

2. AutoCADを無料で使える方法

2.1 Autodesk 30日間の無料体験版

AutoCADを無料で試したい方に最適な方法が、30日間の無料体験版です。この体験版では、AutoCADの全機能を制限なく利用することが可能です。以下の手順で簡単に始められます。

1. Autodesk公式サイトにアクセスし、無料体験版のページを開きます。
2. 必要なアカウントを作成し、ログインします。
3. お使いのOS（WindowsまたはMac）を選択し、インストーラーをダウンロードします。
4. ダウンロード完了後、インストールを行い、アカウント情報を入力してソフトウェアをアクティベートします。

（引用元：Autodesk）

2.2 AutoCAD 学生版（教育版）

教育機関に所属している方であれば、AutoCADを無料で使える学生版を利用することができます。学生版は、3年間の長期間無料で使用できる点が魅力です。利用手順は以下の通りです。

1. Autodesk公式サイトにアクセスし、「学生版ソフトウェア」のページを開きます。
2. 教育機関のメールアドレスを使用してアカウントを作成します。
3. 身分証明書や所属を証明する書類をアップロードします。
4. 審査が完了後、ソフトウェアをダウンロードしてインストールします。

（引用元：Autodesk）

2.3 AutoCAD Web版

AutoCADをフリーソフトとして利用できるWeb版は、ブラウザ上で動作し、簡単な設計や図面の閲覧に向いています。このWeb版を使えば、以下の操作が可能です。

• DWGファイルの閲覧・編集・注釈付け
• デスクトップ版のような高機能設計には対応していませんが、軽量な作業には十分対応可能

（引用元：Autodesk）

2.4 AutoCAD モバイル版（無料版）

AutoCAD モバイル版は、スマートフォンやタブレット上で使えるAutoCADを無料で使用する選択肢です。閲覧や簡単な編集機能を備えており、外出先で図面を確認したいときに便利です。

（引用元：Autodesk）

2.5 AutoCADの代替ツールを使う

完全無料の「AutoCAD」を探している場合、FreeCADやEdrawMaxなどの代替ツールを利用するのもおすすめです。次章でこれらのツールの詳細を解説します。

3. AutoCADの代替ツール3選

3.1 FreeCAD

引用元：FreeCad

• 特徴:：オープンソースの無料3D設計ソフト
• 長所:：コストゼロで3Dモデリング機能を利用可能
• 短所:：初心者には操作がやや難しい
• 活用場面とおススメの方：機械設計やプロダクトデザインを行うフリーランスやスタートアップ企業に最適
• 基本情報
• 公式サイト：https://www.freecad.org/
• 対応OS：Windows, Mac
• 価格：無料

3.2 EdrawMax

• 特徴:：多機能な図面作成ソフト
• 長所:：プレゼン資料や基本的な設計図の作成が容易
• 短所:：CAD機能は限定的
• 活用場面とおススメの方:：ビジネス資料の作成や軽量な図面作成をしたいユーザー向け
• 基本情報
• 公式サイト：https://www.edrawsoft.com/
• 対応OS:：Windows,Mac,Linux,iOS,Android
• 価格：無料版あり、有料版は年額9,800円

3.3 DraftSight

引用元：DraftSight

• 特徴：AutoCADと互換性の高いCADソフト
• 長所：AutoCADユーザーに馴染みやすい操作性
• 短所：一部の高度な機能は上位バージョンでのみ利用可能
• 活用場面とおススメの方：既存のAutoCADデータを活用する法人や設計者におすすめ
• 基本情報
• 公式サイト：https://www.draftsight.com/
• 対応OS：Windows, Mac
• 価格：年額299ドル（無料トライアル版：30日間）

比較表

まとめ

AutoCADを無料で使いたい場合、公式が提供する体験版や学生版、Web版などの選択肢を検討するのがおすすめです。

また、代替ツールとして紹介した「EdrawMax」は多種多様の機能を持っており、特に優れたツールです。AutoCADを無料で使用する選択肢や代替ツールを上手に活用し、自分の設計業務に合った方法を見つけてください。

本記事が、コストを抑えながら設計作業を効率化する一助となれば幸いです。

下の青いボタンから今回紹介した「EdrawMax」の無料体験版をぜひお試しください。