マインドマップ 知識

ツリーダイアグラムとは?系統図法の種類、書き方

edraw編集者
編集者: Edraw

「ツリーダイアグラム(系統図)」は、複雑な情報やアイデアを“木”のように枝分かれさせて整理する図法です。目標達成までの手段を抜け漏れなく洗い出したり、組織や製品の構成要素を俯瞰したり──ビジネス、教育、製造の現場で幅広く活躍します。

本記事では初心者の方でも迷わず描けるように、系統図の基礎から手順、PCツールの活用までを徹底ガイド。汎用アプリの選択肢も紹介しつつ、AI搭載の作図ソフトEdrawMindの有用性についても解説します。

1.ツリーダイアグラムとは?

ツリーダイアグラムは「やりたいこと(目的)」を木の根もとに置き、その目的を達成するための手段を枝のように広げて描く図です。
「目的 → 手段 → さらに細かい手段…」と段階的に分けていくことで、
1. アイデアをたくさん出せる(発想が広がる)
2. 具体策がハッキリする(深掘りできる)
3. 抜けやモレを防げる(網羅性が高まる)
という3つのメリットがあります。また、家系図や組織図のように「物を要素ごとに分ける」目的でも使える柔軟な図法です。

2.ツリーダイアグラムの種類とサンプル

ツリー図は大きく方策展開型と構成要素展開型の2種に分かれます。前者は“どうやって実現するか”を深掘りする型、後者は“何で構成されているか”を分解する型と覚えましょう。

  • 1.方策展開型(施策を掘り下げる)

方策展開型のツリーダイアグラム例

  • 2.構成要素展開型(要素を洗い出す)

構成要素展開型のツリーダイアグラム例

前者では 目的→手段 のロジックを検証しながら施策を具体化、後者では 全要素の漏れチェック や責任範囲の明確化に役立ちます。

3.ツリーダイアグラムを描く6ステップ

【1】テーマを決める

何について考える図かを一文で明確にします。ポイントは、あいまいな言葉を避けて、動詞を入れると行動がイメージしやすくなることです。

例)「2026年度の新製品をヒットさせる」

【2】上位目的と制約条件を共有する

図の一番上にくる目的(=木の根もと)を全員で共有します。あわせて、予算・納期・人員など、最初から決まっている前提(制約条件)を整理しておくことで、後のアイデアが現実離れしすぎるのを防げます。

例)
目的:「新製品の年間売上3億円達成」
制約条件:開発費5000万円以内、発売時期は2026年4月まで

【3】一次手段を列挙する

目的を実現するための大きな手段をいくつか洗い出します。質より量が大事なので、似たような案があっても気にせず出しましょう。

例)
製品面:機能性を強化
価格面:お試しセット導入
販促面:SNSインフルエンサー活用
流通面:オンライン限定販売ルート確保

【4】二次以降の手段を展開する

出てきた一次手段を「新しい目的」と見立て、より具体的な手段へと深掘りします。

例)販促面:SNSインフルエンサー活用の枝)
フォロワー5万人以上を選定
レビュー動画を依頼
限定クーポンを配布
効果測定(クーポン使用率・コメント数など)

【5】目的と手段のつながりを検証し、抜け漏れを修正する

「この手段で本当に目的が達成できるか?」を確認し、ズレや抜け漏れがあれば修正します。また、手段が一つしかない枝は代案が足りていない可能性があるので、「他のやり方はないか?」と再検討します。

チェック例)
「フォロワー5万人以上」→売上に直結する?
「オンライン限定」→店頭販売は不要?漏れてない?

【6】結果を整理して清書する

出てきた手段をカードや付箋で整理し、縦に階層をそろえて木のように整列させます。色分けや番号振りで見やすく仕上げれば完成です。

これらをまとめてツリー図にすると以下のようになります。

┗ 目的:新製品の年間売上3億円
  ┣ 製品面:機能性を強化
  │  ┣ メイン機能Aを高速化
  │  ┗ デザインを高級志向に刷新
  ┣ 価格面:お試しセット導入
  │  ┣ 980円スターター
  │  ┗ 定期購入で10%割引
  ┣ 販促面:SNSインフルエンサー活用
  │  ┣ フォロワー5万人以上を選定
  │  ┣ コラボ動画で紹介
  │  ┗ 限定クーポンで効果測定
  ┗ 流通面:オンライン限定販売
     ┣ 公式ECサイト強化
     ┗ 大手モールに出店

これでももちろん見やすいですがEdrawMindを使用すると以下のように作成できます。

EdrawMindによるツリーダイアグラム自動配置例

この6ステップを守れば、「考えを広げる → 深める → 漏れを防ぐ」が自然とできるツリーダイアグラムが作れます。 最初は紙と付箋でも問題ありませんが、レイアウトの自動整列やAIによる自動生成が使える EdrawMind のようなツールを使えば、清書が一瞬で終わるため、チームの議論にも集中できます。

4.PCでツリーダイアグラムを描く手順

【1】汎用アプリという選択肢

1.PowerPoint/Word の「スマートアート」や Google スライドでも作成可能ですが、あとから枝を増やす際の手作業が必要です。

PowerPointスマートアートのツリー図例

2.Google スライド:共有は簡単。任意で作っていく事は出来るが、デフォルトでは効率よく使えるテーマは無い。

Googleスライドでのツリー図作成例

どちらも「あとから枝を増やす」「全体をデザイン調整する」作業を進めていく必要があります。

【2】EdrawMindでゼロから作る

1.空白のマインドマップを新規作成

EdrawMindで空白マップを作成

2.中央ノードにテーマを入力し、Enter/Tabで一次手段ノードを追加

中央ノードにテーマを入力

3.ノードをドラッグして階層や順序を調整

ノードをドラッグで階層変更

4.多様なレイアウトと豊富に用意されているテーマを選択、さらにカラーも自由に選べるのでデザインを瞬時に整える事が可能です。

レイアウトやテーマを選択

5.「スライド」機能で完成図をそのまま資料化、チームと共有もできます。共有ボタンをクリック

スライド機能から共有ポップアップ

下記のポップアップが出てきます。共有も色々な方法がありますが、Edrawmindを利用していないユーザーに画像で送る場合は画像として共有でリンクを発行し、 期限をつけて送ることができます。

ツリー図とカンバンビュー切り替え例

ポイント:EdrawMind はマインドマップ/ツリー図/カンバンなど複数ビューを切り替えられ、構造を保ったまま見せ方だけ変えることもできます。

AI自動生成でツリー図を見る

※ツリー図

AI自動生成でカンバンボードを見る

※カンバンボード

【3】AIを駆使して一瞬で作る

1.画面上部 [AI▶マインドマップ自動生成] をクリック

AI自動生成ポップアップ

2.ポップアップに「テーマ」「キーワード」を短文で入力。先ほどのテーマと同じものを入力してみます。

ワンクリックでPPTへ変換

3.生成ボタンを押すと、AIが関連ノードをツリー構造で自動配置(ポイントを消費します)

スライド変換テンプレート選択

4.不要な部分や必要な内容を追記したら、レイアウトや色を最終調整し、PPTへワンクリック変換

テンプレート一覧から生成

スライドに変換を押すとスライドに変換しテンプレートの選択画面になります。ここでテンプレートを選択してスライドを生成をクリック

テンプレートから生成してスライドを生成

右側にたくさんのテンプレートが出てくるので選んで生成するをクリック数と一瞬でスライドが完成します!

生成ボタンをクリック

EdrawMind AIは多くのAI機能を備え、手動では数十分かかる作業を数秒で終わらせれます。あとから編集・共同作業も可能です。

5.まとめ

ツリーダイアグラムは「課題を木にする」だけで、問題の全体像と具体策が一枚で見える強力な思考ツールです。
紙と付箋でも始められますが、レイアウト調整・AI生成・資料化 を一気通貫で行える EdrawMind を使えば、初心者でも短時間で完成度の高い系統図を作成できます。 まずは無料体験版で、あなたのアイデアを枝葉ごと可視化してみてください。

関連記事