会社内に会議室を導入する場合、利用用途や利用人数などを考慮し、レイアウトする必要があります。会議室のタイプやレイアウトのパターン、配置の際に気をつけることを理解しておくことで、最適なレイアウトが実現できます。ここでは、会議室の種類やレイアウトの形式、レイアウトの際に活用できる素材の紹介、レイアウトの例、おすすめの平面図作成ツールの紹介をしていきます。最後までご覧いただき、最適なレイアウトを実現しましょう。
1. 会議室の種類
会議室にはさまざまな種類があります。クライアントとの商談以外に、セミナーや研修、簡易的なパーティーや展示会など、会議室の利用用途もさまざまです。ここでは、会議室の種類と、レイアウトの種類を紹介します。
種類 | 特徴 | 利用人数 |
---|---|---|
スタンダードタイプ | 最も一般的な会議室で、部屋のサイズやレイアウトが多様。使いやすく、幅広い用途に対応可能。 | 10人前後の少人数向け |
セミナールームタイプ | 研修や講習、プレゼンに最適。スクリーンや可動式の机椅子で柔軟なレイアウトが可能。 | 少人数〜数十人向け |
カンファレンスルームタイプ | 商談や協議、展示会向け。円形配置や大型スクリーンなど、意見交換しやすい設計が特徴。 | 10人前後の少人数向け |
このように、3種類のタイプに分けられますが、部屋の中のレイアウトもいくつかパターンがあります。
会議室のレイアウト | 特徴 | 利用用途 |
---|---|---|
A コの字型 | 長テーブルをコの字に配置し、中央スペースにプロジェクターなどを設置可能。 | プレゼン、企画会議など |
B ロの字型 | 長テーブルを四角く囲む配置。全員が顔を合わせやすい。 | 重役会議、国際会議など |
C スクール形式 | 前方にスクリーンを設け、受講者が一方向を向いて座る配置。 | 講習会、セミナーなど |
D シアター形式 | イスのみを前方に向けて並べたスタイル。省スペースで多人数収容が可能。 | 入社式、発表会など |
E 対面形式 | テーブルを挟んで両側に座る配置。相互の議論がしやすい。 | 討論会、ディベート会議など |
利用目的や、人数によって会議室のタイプやレイアウトは異なります。その時に適した会議室のレイアウトにしましょう。
2. 会議室の要素と寸法
会議室は、部屋・ドア・テーブル・イスがあれば平面図でレイアウトできます。他にもプロジェクターや、モニターなど必要であればレイアウトに記載しましょう。
こちらに会議室のレイアウトで使えるアイテムをまとめてみました。テーブル、イスなどいくつか用意しているので、ぜひ活用してみてください。
会議用のテーブルの寸法は、
4人用:幅120~180cm
6人用:幅180〜240cm
8人用:幅240〜360cm
が目安です。奥行きは60cm程度あれば十分ですが、対面形式の場合は75〜90cmあると良いでしょう。また、会議室で使用するテーブルやイスは以下のようなタイプがあります。
【テーブル】
・据え置きタイプ:デザインが幅広く、拡張できるタイプもある。
・可動式タイプ:キャスターが付いていて移動しやすい。レイアウトの変更が自由にできる。
【イス】
・スタッキングチェア:積み重ねて収納できるタイプのイス。
・フォールディングチェア:折りたためるイス。
上記に紹介したテーブルやイス以外にも種類はさまざまです。会議室の利用用途や、テーブルやイスの使いやすさなどを考慮してどのような物を配置するかが大切です。
次に、会議室の広さについて解説します。会議室をレイアウトする場合、1人あたり幅60〜80cmのスペースを確保するのが一般的です。10人前後の場合の部屋の面積は24〜30㎡、30人以上の場合は30㎡以上の部屋の広さを確保する必要があります。さらに、プロジェクターやモニターなど機材を配置する場合は、その分のスペースも確保しておきましょう。
そして、会議室内の通路の確保も考慮する必要があります。通路幅は60〜90cm程度が目安です。スクール形式やシアター形式のレイアウトにする場合は、必ず通路幅を確保しておきましょう。そのほかのコの字型、ロの字型、対面形式の場合は座席の後ろに80cm程度の幅を確保するのが一般的です。また、会議室の利用人数に応じて出入口の数も考慮する必要があります。大人数での研修や会議を行う場合は最低でも2つは出入口を設けると良いでしょう。出入口付近の通路は、人が出入りするため1m程度の幅を確保するのが理想です。
3. 会議室平面図の例
会議室のレイアウトの例として4パターン紹介します。気に入ったレイアウトがあれば、テンプレートとして、ぜひ活用してみてください。
- 対面形式(4人)
こちらは対面形式の会議室のレイアウトです。2対2で座る4人会議用です。部屋の広さは5㎡で、出入口付近や通路、イスの後ろに身動きできるスペースを確保しています。
- スクール形式(18人)
こちらはスクール形式のレイアウトです。3人掛けのテーブルとイスが6セットで18人用のレイアウトです。部屋の広さは4.4m×5mで22㎡、正面にはプロジェクターを配置しました。通路やテーブルの間隔を確保し、ゆとりのある空間になっています。
- ロの字型(10人)
こちらの会議室は10人掛け用のロの字型のレイアウトです。5.2m×4mの20.8㎡の広さの部屋で、コーナーテーブルと長テーブルを組み合わせてロの字型に配置しました。会社内の重役会議などでよく使われるレイアウトです。
- シアター形式(40人)
こちらはシアター形式のレイアウトです。テーブルがなくイスだけの配置で、入社式などで用いられるレイアウトです。部屋の広さは5.2m×6.8mの約35㎡で、40人着席できるようになっています。大人数のため、出入口を2つ設けました。
4. おすすめの平面図作成ツールEdrawMax
平面図や部屋のレイアウトを作成するならEdrawMaxがおすすめです。EdrawMaxなら、初心者でも簡単な操作で平面図やレイアウトを作成できます。EdrawMaxの魅力は、
- 豊富なライブラリとテンプレートある
- さまざまなファイルへのエイクスポートが可能
- チームやメンバーと共有して編集できる
ということです。詳しく紹介します。
EdrawMaxにはさまざまなシチュエーションで活用できる家具や家電、住宅設備、オフィス用品などの図形が豊富にあります。会議室やオフィスに関わらず住宅図面でも活用できる建具や、照明などもあるため平面図作成の際に役立ちます。また、白紙の状態から図面を描くことも可能ですが、テンプレートを使えばさらに簡単に図面の作成が可能です。
ホーム画面左側のテンプレートから間取りをクリックすると、このようにさまざまなシチュエーションの間取り図のテンプレートが表示されます。お好みのテンプレートを選び、必要な箇所を編集することで簡単に理想の平面図が作成できます。
- さまざまなファイルへエクスポートが可能
EdrawMaxなら、作成した平面図をさまざまな形式のファイルに変換できます。
画像やPDF以外にも、上図にあるWord、Excel、PPT、SVGなどの形式にエクスポートが可能です。作成したものをメールなどで送りたい場合、相手方が欲しい形式のファイルで平面図を送ることができます。
- チームやメンバーと共有して編集できる
EdrawMaxはリンクを共有することで、作成した平面図にチームやグループのメンバーがアクセスできます。さらに、その平面図にアクセスした人は図面を編集することが可能です。自分が作成した平面図をチーム内で共有し、メンバーが編集したり修正したりと手を加えることができるのはEdrawMaxならではの魅力ではないでしょうか。