業務の役割分担や体制を明確にするうえで欠かせないのが「組織図」です。中でも、エクセルで手軽に作成・共有できるテンプレートは、初心者から実務担当者まで幅広く活用されています。本記事では、目的別に使える組織図テンプレート10選を厳選してご紹介。さらに、エクセルでの作り方もわかりやすく解説します。
1.種類別の組織図テンプレート
ここでは、代表的な組織図を5つのタイプに分類し、それぞれ2つずつ計10個のテンプレートをご紹介します。各テンプレートは目的や使用シーンに合わせて使い分けることができ、いずれもエクセル形式で提供可能なものです。実務でもすぐに活用できるよう、構成や用途のポイントも合わせて解説します。
① 階層型テンプレート
テンプレート1:基本的な階層型組織図
シンプルな上下関係を視覚化した最も一般的なスタイル。中小企業や部署単位の体制図に適しています。
テンプレート2:部署別の階層型図
複数の部門を横並びに視覚化したスタイル。
② マトリックス型テンプレート
テンプレート3:機能×プロジェクト型
機能別部門とプロジェクトをクロスさせた構成。
テンプレート4:役割×地域型
各地域における担当者の役割分担をマトリクスで表示。
③ フラット型テンプレート
テンプレート5:役職なしのフラット図
役職を省いた水平な構造で、チーム全員が同等の立場にあることを示す組織図。
テンプレート6:フラット+リーダー強調型
フラット構成の中にリーダー的存在を強調表示。
④ ホラクラシー型テンプレート
テンプレート7:円形の役割マッピング
円状に配置した役割の集合体。伝統的な組織図とは異なる非階層的構造を示す。
テンプレート8:ホラクラシー×プロジェクト構成図
ホラクラシーとプロジェクト体制を融合した図。
⑤ プロジェクト体制図テンプレート
テンプレート9:工程別の体制図
プロジェクトの企画・開発・マーケティングフェーズごとに担当者を整理。
テンプレート10:社外取引プロジェクト体制図
社外取引でのプロジェクトにおいて、社内と社外での各担当を配置したスタイル。
2.エクセルで組織図を作成する方法
エクセルを使えば、専用ソフトを使わずに簡単に組織図を作成することができます。特に「SmartArt」機能を活用すれば、見た目も整った図を短時間で作ることが可能です。ここでは、初心者でも分かりやすいステップ形式で、エクセルでの組織図の作成手順をご紹介します。
Step1:エクセルを開き、SmartArtを挿入
まずはエクセルを起動し、「挿入」タブをクリック。続いて「SmartArt」を選択すると、さまざまな図形のテンプレートが表示されます。この中から「階層構造」を選びましょう。最もベーシックな組織図が簡単に作成できます。
Step2:テキストの入力と階層の調整
SmartArtの図形内に、部署名や役職、担当者名などのテキストを入力します。EnterキーやTabキーを使うことで階層構造を自由に調整できます。例えば、部長の下に課長、課長の下に担当者を配置する、といった編集が簡単に行えます。
Step3:デザインのカスタマイズ
SmartArtの「デザイン」タブを使えば、配色やレイアウトの変更も簡単にできます。組織図の目的に応じて、色分けをしたり、形状を変更したりすることで視認性を高めましょう。特に複数部門を並列表示する場合は、カラーバリエーションを使うと見やすくなります。
Step4:図のサイズや配置を調整
作成した組織図は、図形のサイズを変更したり、エクセルのセルに合わせて位置を調整することも可能です。また、行や列を使って余白を調整することで、より見やすいレイアウトに仕上げられます。
Step5:完成した図を保存・共有
完成した組織図は、通常のエクセルファイルとして保存できるほか、PDFや画像形式でエクスポートすることも可能です。メール添付やプレゼン資料としての利用、印刷にも対応でき、実務ですぐに活用できます。
このように、エクセルのSmartArtを使えば、特別なスキルがなくても見栄えの良い組織図を簡単に作成することができます。
3.もっと高度なデザインならEdrawMaxもおすすめ!
エクセルのSmartArtでも基本的な組織図は作成できますが、デザイン性や柔軟性を重視する場合は「EdrawMax」の活用がおすすめです。EdrawMaxは、豊富なテンプレートと直感的な操作性で、誰でもプロレベルの組織図を作成できるビジュアル作図ツールです。
多彩なテンプレートと図形ライブラリ
EdrawMaxには、階層型やマトリックス型、スイムレーン形式、ホラクラシー型など、あらゆる組織図スタイルに対応したテンプレートがあらかじめ用意されています。図形も豊富に揃っており、必要な要素をドラッグ&ドロップで追加するだけで、視認性の高い図が完成します。
操作性に優れたインターフェース
初心者でも扱いやすいインターフェース設計で、図形の追加や接続、整列、色変更も直感的に操作可能です。テンプレートをベースに、独自の図をカスタマイズするのも簡単です。さらに、図形間の関係性も明確に示すことができるため、複雑な組織構造でもわかりやすく表現できます。
出力・共有もスムーズ
作成した組織図は、PDF、PNG、SVGといった画像形式や、Excel・PowerPoint形式での出力が可能です。これにより、資料への挿入や社内外での共有も簡単。オンライン共有やクラウド保存機能もあり、チーム内での共同編集にも対応しています。
特に複雑なプロジェクト体制や新規事業の構想段階などで、柔軟かつ美しいビジュアルを求める場面では、EdrawMaxの導入が大きな力を発揮します。
まとめ
組織図は業務体制の「見える化」によって、社内の情報共有や業務の効率化を促進する重要なツールです。エクセルを使えば、誰でも手軽に組織図を作成・編集できますし、テンプレートを活用すれば作業時間も大幅に短縮できます。さらに、高度なレイアウトや共有機能が必要な場合はEdrawMaxのような専用ツールの導入も効果的です。この記事で紹介したテンプレートと方法を活用し、自社に合った最適な組織図を整備してみてください。