マインドマップ How-Tos

スプレッドシートでマインドマップを作成する方法

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編集者: Edraw

スプレッドシートは、表計算だけでなくアイデアの整理にも活用できる便利なツールです。本記事では、初心者でも簡単にできる「スプレッドシートを使ったマインドマップの作成方法」をステップごとに紹介します。マインドマップテンプレートの活用から図形描画機能、さらには専用ツール「EdrawMind」を使った方法まで、実践的かつ視覚的に理解しやすい手法を丁寧に解説します。

方法1:スプレッドシートのツリー図テンプレートを活用

スプレッドシートを使ってマインドマップを作成する第一の方法は、「ツリー図テンプレート」を活用することです。これは、行と列で構造を表現し、視覚的にアイデアを整理するシンプルかつ効率的な手法です。

たとえば、Googleスプレッドシートには、組織図のように階層構造を示すのに適したツリー図テンプレートを手動で作成する方法があります。以下にその手順を紹介します。

基本的な手順

Step1.スプレッドシートを開く

Google Chromeの右上メニューから「スプレッドシート」を選択し、新しい「空白」のシートを作成します。

Step2.組織図グラフを挿入

メニューの「挿入」→「グラフ」をクリック。右側のグラフエディタで「グラフの種類」を「組織図」に変更します。

スプレッドシートでマインドマップを作成する手順

Step3.列を用意

列の左からA列が子、B列がその親子要素という具合です。

Step4.親子関係を入力

各セルに内容を入力し、階層を視覚化します。

スプレッドシートツリー図2

Step5.データ範囲の設定

「データ範囲を選択」アイコンをクリックし、A列とB列のセル範囲を指定します。

・A列:子要素(下位の項目)

・B列:親要素(上位の項目)

各セルに項目名を入力すると、組織図としてマインドマップが自動生成されます。

スプレッドシートツリー図3

Step6.ツールチップの活用

グラフをクリックし、右上の「︙」メニューから「グラフを編集」を選択。左側メニューの「ツールチップ」をクリックし、説明を追加したいセル範囲(例:C列)を指定。指定したセルに補足情報を入力すると、マインドマップ上でカーソルを合わせた際に説明が表示されます。

スプレッドシートツリー図3

スプレッドシートツリー図4

Step7.出力・共有

完成したマインドマップをクリックし、右上の「︙」メニューから「ダウンロード」を選択。PNGやPDF形式で保存可能です。

スプレッドシートツリー図5

ChatGPTとの連携でさらに簡単に

この方法では、ChatGPTを活用して効率を高めることも可能です。たとえば、以下のように指示を与えると、必要な構造が簡単に得られます。

「〇〇の内容について、このように2列の表をください(親|子)」

この出力をそのままGoogleスプレッドシートにコピペすれば、ツリー図のベースが一瞬で完成します。

例えば、「マーケティングの内容について、このように2列の表をください(子|親)」と指示

これをもとに、階層的な関係を視覚化したツリー図を作成できます。

スプレッドシートツリー図6

活用シーンとメリット

  • 業務マニュアルの構造整理
  • アイデアのブレインストーミング
  • 学習内容の整理・分類

ツリー図テンプレートを活用することで、手間をかけずに複雑な関係性を視覚的に整理できます。さらにChatGPTと連携すれば、表作成のスピードと正確性が格段に向上します。

方法2:図形描画機能を利用

スプレッドシートでマインドマップを作成するもう一つの方法は、「図形描画機能」を活用することです。Googleスプレッドシートの「図形描画」ツールを使えば、円や四角などの図形を自由に配置し、矢印でつなぐことで、視覚的なマインドマップを作成することができます。

基本的な手順

Step1.

[挿入] > [図形描画]をクリックします。

Step2.

描画エリアが開くので、ここに図形(楕円、四角形など)を配置します。

スプレッドシート図形描画1

Step3.

図形内にキーワードを入力し、関連する図形同士を線で接続します。

スプレッドシート図形描画2

Step4.

図形の色や線の太さを調整して、見やすいデザインに整えます。

スプレッドシート図形描画3

Step5.

描画が完了したら「保存して閉じる」をクリックすると、スプレッドシート上にマインドマップが表示されます。

スプレッドシート図形描画4

活用のポイント

  • カラフルな図形でカテゴリ分けがしやすい
  • 位置や大きさを自由に調整可能
  • スライド資料の一部としてそのまま活用できる

この方法は直感的な操作が可能で、構造よりも自由な発想を重視する場面に向いています。アイデア出しやワークショップ、プレゼン用の資料作成などで特に有効です。

方法3:専用ツールで作成してスプレッドシートに挿入

より高度なマインドマップを作成したい場合は、専用ツールを活用し、それをスプレッドシートに挿入する方法が最適です。なかでも「EdrawMind」は、初心者からプロフェッショナルまで幅広く支持されるマインドマップ専用ツールです。

EdrawMindとは?

EdrawMindは、豊富なテンプレートと直感的な操作性を兼ね備えたマインドマップ作成ツールです。クラウドベースでどこからでもアクセスでき、Windows、Mac、Web、モバイルアプリにも対応しています。

主な特徴

  • ドラッグ&ドロップ操作で直感的に編集
  • 豊富なマインドマップテンプレートを搭載
  • テーマカラーやアイコン、図形のカスタマイズが可能
  • クラウド保存に対応し、複数デバイスで編集可能
  • エクスポート形式:PDF、PNG、JPG、SVG、Excel、Word、PowerPoint など

操作手順

1.EdrawMind公式サイトからアプリをインストール、またはWeb版にアクセスします。

2.新しいマインドマップを作成し、テンプレートを選択します。

EdrawMindマインドマップ1

3.中央のトピックを入力し、サブトピックを追加して構造を展開します。

EdrawMindマインドマップ2

4.カラーテーマやレイアウトを調整し、デザインを整えます。

EdrawMindマインドマップ3

5.完成後は、PNGやJPG形式で画像としてエクスポートします。

EdrawMindマインドマップ4

6.スプレッドシートを開き、画像を挿入して貼り付けます。

  [挿入] > [画像] > [パソコンからアップロード]

EdrawMindマインドマップ5

EdrawMindマインドマップ6

EdrawMindの魅力

EdrawMindの最大の魅力は、プロ品質のマインドマップをわずか数分で作成できる点です。複雑なアイデアやプロジェクト計画も、視覚的に整理されることで共有しやすくなります。プレゼンテーションや社内資料の完成度も大きく向上するため、ビジネスシーンで特に重宝されます。

また、図の見栄えや構造のバランスが自動調整される機能があり、初心者でも美しいマインドマップを簡単に作成できます。

こんな人におすすめ

  • アイデアを体系的に整理したい人
  • マニュアルや講義資料を視覚化したい教育関係者
  • プレゼン資料を視覚的に魅力的にしたいビジネスパーソン

専用ツールの活用により、スプレッドシートでは実現しにくい自由度の高いデザインが可能になります。EdrawMindは、視覚的に訴求力のあるマインドマップ作成をサポートする、非常に有力な選択肢です。

まとめ

スプレッドシートを活用したマインドマップ作成には、手軽なテンプレート活用から直感的な図形描画、そして専用ツールを使った高品質な図の挿入まで、さまざまな方法があります。目的や作業スタイルに応じて使い分けることで、アイデア整理や情報共有の効率が大きく向上します。特に初心者でも取り組みやすく、視覚的にわかりやすい資料を作成できる点は大きな魅力です。今後の資料作成やプレゼンに、ぜひマインドマップを取り入れてみてください。

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