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フローチャートをエクセルで作成する方法3選

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編集者: Edraw

業務の流れや作業手順を視覚的に表す「フローチャート」は、社内の情報共有や業務効率化に欠かせないツールです。中でもExcelを使ったフローチャート作成は、手軽かつ柔軟性が高く使用されています。しかし、「どうやって作成すればよいかわからない」「もっと簡単な方法はないの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、Excelを使ってフローチャートを作成する方法を4つ紹介し、初心者でもすぐに実践できる手順を解説します。

また、フローチャートの作成において初心者にもプロにもおすすめしている、EdrawMaxについても解説していきます。

方法1:「挿入」ー「図形」でゼロから作成

Excelで最も基本的なフローチャート作成方法は、「挿入」メニューから図形を使って手動で構成するやり方です。以下の手順で一つずつ図形を配置していくことで、自由度の高いフローチャートを作ることができます。

Step1:方眼紙を作成

セルを正方形に整えて「方眼紙」のような見た目にします。列幅や行の高さを調整し、罫線を表示することで作業しやすくなります。

フローチャートエクセル1

Step2:「図形」を配置

「挿入」→「図形」から、開始・終了(楕円)や処理(長方形)、判断(ひし形)などの図形を選んでキャンバス上に配置します。

フローチャートエクセル2

Step3:「図形」に文字を入力

各図形を選択し、右クリックから「テキストの追加」を選んで手順や工程名を記載します。

フローチャートエクセル3

Step4:線で結ぶ

図形同士を「矢印」などの線でつなぎ、処理の流れを視覚化します。曲線やコネクタ線を使うと、複雑な分岐にも対応できます。

フローチャートエクセル4

Step5:スタイルを変更

図形の色、線の太さ、フォントなどをカスタマイズすることで、見やすく整理されたフローチャートに仕上げましょう。

フローチャートエクセル5

この方法は自由なレイアウトが可能なため、シンプルな作業フローから複雑な業務工程まで幅広く対応できます。

方法2:SmartArtで作成

手軽にフローチャートを作成したい場合は、ExcelのSmartArt機能を使う方法があります。テンプレートを活用することで、視覚的に整ったフローチャートを素早く作成できます。

Step1:SmartArtを挿入

「挿入」から「SmartArt」を選択して、カテゴリの中から「基本ステップ」や「蛇行ステップ」などのデザインを選択します。

Step2:「手順」「蛇行ステップ」を選択

表示された一覧から、手順の流れを表現しやすいレイアウトを選びます。直線的なものだけでなく、ステップが折れ曲がるような形式も選択できます。

フローチャートsmartart1

Step3:内容を入力

選択したSmartArtにカーソルを合わせ、左側のテキストウィンドウまたは図形内に直接テキストを入力します。工程や作業名を一つひとつ記載していきましょう。

フローチャートsmartart2

Step4:形を整える

図形の数や順番を調整するには、「SmartArtのデザイン」タブを使用して、追加・削除・並び替えを行います。

フローチャートsmartart3

Step5:分岐は「図形」で挿入(必要な場合)

SmartArtだけでは分岐が表現しづらいため、必要に応じて図形ツールでひし形などの分岐を追加します。これは方法1と同様の手順で行えます。

フローチャートsmartart4

Step6:スタイルを変更

SmartArtのスタイル機能を使えば、配色や立体感のあるデザインに簡単に変更可能です。図全体の統一感を持たせることで、よりプロに近い仕上がりになります。

フローチャートsmartart5

SmartArtはデザインが整っている分、手間を省いて見栄えの良い図が作れるというメリットがあります。手順が明確な業務やプレゼン資料におすすめです。

方法3:エクセルのフローチャートテンプレートで作成

Excelにはあらかじめ用意されたテンプレートを使って、フローチャートを簡単に作成する方法もあります。構造が整っており、記入するだけで完成度の高いチャートが仕上がるため、特に初心者におすすめです。

Step1:必要な情報をまとめる

どんな業務や作業の流れをフローチャート化したいかを整理しましょう。ステップごとの処理や関係者、必要な判断条件など、事前にメモを用意しておくとスムーズに進みます。

Step2:テンプレートを開く

Excelを起動し、「ファイル」→「新規」から「フローチャート」や「業務フロー」といったキーワードで検索すると、テンプレート一覧が表示されます。Microsoft公式のテンプレートをはじめ、さまざまなレイアウトが選べます。

フローチャートエクセルテンプレ1

Step3:表に必要な情報を入力する

テンプレートには、すでに図形やテキスト枠が配置されているため、それらを活用して必要な手順や条件を記入します。図形の色や文字サイズなどは自由に編集できるので、見やすく調整しましょう。

フローチャートエクセルテンプレ2

この方法の魅力は、作成時間を大幅に短縮できる点と、視覚的に統一感のある仕上がりが得られる点です。定型的な業務やマニュアル作成、報告資料などで特に有効です。Excel初心者やデザインが苦手な方にも、すぐに実践できる方法といえるでしょう。

方法4:専用ツールでフローチャートを作成してからExcelとして出力

効率的かつ高品質なフローチャートを作成したい場合は、専用ツールを使ってExcelに出力する方法があります。中でも「EdrawMax」は、豊富なテンプレートと直感的な操作性を兼ね備えたツールとして使用されています。

場面1:豊富なテンプレートを活用

Step1:EdrawMaxにあるテンプレートを開く

EdrawMaxを起動後、「フローチャート」カテゴリから用途に合ったテンプレートを選びます。または、白紙のキャンバスに図形をドラッグ&ドロップして自由に作成することも可能です。

フローチャートEdrawMaxテンプレ1

Step2:必要に応じてテンプレートを修正する

図形の追加・削除、色の変更、レイアウトの調整などが直感的に操作できるため、自由度の高いカスタマイズが行えます。

フローチャートEdrawMaxフローアニメ

便利な機能例

  • 図形や線の自動整列
  • 線の交差点に飛躍線(ジャンプライン)を自動生成
  • フローアニメーションで動きのある説明が可能
  • 手書き風デザインで柔らかな印象に仕上げる

Step3:エクスポート

作成したフローチャートは、画像ファイル(PNG、JPEGなど)やPDFとして出力できるほか、Excel形式(.xlsx)でのエクスポートも対応しています。

フローチャートエクスポート

Step4:共有と印刷

作成したファイルはリンクで簡単に共有できるほか、印刷設定も豊富に用意されています。チーム内共有や会議資料にも適しています。

フローチャート共有

場面2:AI機能でフローチャートを作成する

Step1:AI作図機能を起動する

EdrawMaxのAI機能を使用すれば、日本語やプログラミング言語を入力するだけで、自動的にフローチャートが生成されます。

フローチャートAI1

Step2:自動生成されたチャートを微調整

出力されたチャートを編集し、実際の業務や目的に沿う形に調整します。最初のたたき台として非常に便利です。

フローチャートAI2

EdrawMaxは初心者でも扱いやすく、プロレベルの図表を短時間で作成できる点が魅力です。特に複雑な業務フローや複数部門にまたがるフローを作成する際には、その機能性が大いに力を発揮します。

よくある質問

Q1:エクセルで作成したフローチャートを画像としてエクスポートしたいのですが、どうすればよいですか? 

A:フローチャート全体を選択し、「コピー」→「図としてコピー」を選びます。その後、ペイントなどの画像編集ソフトに貼り付けて保存する方法が簡単です。また、Excel自体の「図として保存」機能を使えば、PNG形式などで直接エクスポートすることも可能です。

Q2:部門別の業務フローはエクセルで作成できますか?

A:はい、可能です。SmartArtや図形を活用して、各部門をスイムレーンのように横方向に区切り、それぞれの担当工程を分けて記載すると、部門ごとの業務を明確に表現できます。より高度な機能が必要な場合は、EdrawMaxなどの専用ツールを併用するのも有効です。

まとめ

本記事では、Excelでフローチャートを作成する4つの方法を紹介しました。それぞれに特徴があり、用途や目的に応じて使い分けることで、より効果的な業務の可視化が可能となります。以下に、各方法の長所と短所を一覧表にまとめました。

方法 長所 短所
方法1:図形でゼロから作成 自由度が高く、細かいカスタマイズが可能 作業に手間がかかり、デザインの統一が難しい
方法2:SmartArtで作成 整ったデザインで、初心者でも扱いやすい 分岐や複雑な構造には対応しにくい
方法3:テンプレート活用 時短ができ、見た目も整いやすい レイアウトの自由度が制限される場合がある
方法4:専用ツール(EdrawMax) 多機能でプロ並みの仕上がりが可能 操作に慣れるまで時間がかかることもある

特にEdrawMaxは、ドラッグ&ドロップやAI機能など、直感的で高機能な操作が可能なため、初心者からプロまで幅広く対応できます。業務効率化やプレゼン資料の質向上を目指す方は、無料体験版がありますのでぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。

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