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4象限マトリクスとは?メリット、活用例と書き方を紹介

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編集者: Edraw

4象限マトリクスを利用して自社業務の見直しがしたい。そうお考えのあなたへ。

この記事では、4象限マトリクスの特徴や活用の仕方をお伝えします。

1.4象限マトリクスとは

マトリクス例

4象限マトリクスの定義や簡単な説明をします。

1.定義

4象限マトリクスは、横軸、縦軸で区切られた4つの範囲にデータを分類する表です。

要素をマトリクスにて表すことによって、それぞれの関連性や比較をしたり全体の確認ができます。

2.2つの軸と4つの領域の意味

4領域の説明

横軸、縦軸はそれぞれ比較する項目を表していて、中心から離れるほど程度が多いことを示しています。

横軸と縦軸の比較内容はそれぞれ独立した項目です。

縦軸の上の項目をA,下をBとして、横軸の右がC、左をDとします。

領域はそれぞれ(A,C)、(A,D)、(B,C)、(B,D)の組み合わせを表していて要素それぞれがいずれかに当てはまる形となります。

2.4象限マトリクスのメリットと特徴

4象限マトリクスは1つの表内で相異なる2つの性質の度合いを表すことができます。

対象となる要素すべての関連性を客観的に観察することができるのがメリットです。

要素それぞれの位置から、性質の度合いが把握できます。

対象となる要素を漏れなく洗い出してそれぞれの項目を精査することになるので現状の業務の見直すことが可能です。

また、2軸で表されることにより表全体が見やすくシンプルな構成となるため他社と共有しやすいこともメリットの1つです。

また、4象限マトリクスを活用することにおいてものごとのいい面、悪い面を個別に考えられるので業務改善にも利用できます。

4象限マトリクスは、2×2のエリアに分けて物事の分類を行います。

応用編として3×3のエリアに分けて9象限マトリクスというものもあります。

しかし、3つに分けると分類の作業が複雑になるため初心者にはおすすめしません。

4象限マトリクスの最大のポイントは2軸の設定です。

後述しますが、設定する項目の取り方によって意味のない表となることも考えられます。

論理的な思考力がここでは重要なのです。

2軸の左右、上下がそれぞれ正反対の性質を示しているためどちらかを決定したら位置が決まります。

4象限マトリックスはビジネスでもよく使われる多様性のある表です。

作成するのもそれほど手数がかからず、座標形式でも4つの領域に箇条書きする形式でも表現できます。

3.4象限マトリクスの活用例

4象限マトリクスの活用例を3つあげます。

エクセルで作成した図を載せます。

1.化粧品メーカーの対象年齢層と値段帯

化粧品の年齢層、値段帯

メーカー別の年齢層、値段帯を表にしました。

年齢の表現は若い、高齢としましたけど高齢という表現のほか考えられなかったので残念です。

値段帯は安い、高いとしましたけどメーカー全体での比較による相対的な数値となるのでこのような形になっています。

軸の目盛は表示していますけど、具体的な数値を表示する意味はここではありません。

2.タスクの重要度、緊急度

タスクの重要度、緊急度

小売業界の店舗におけるタスクを例にとって重要度、緊急度を表しました。

重要度が高い、低いのどちらか、緊急度が高い、低いのどちらかと作りはシンプルです。

表の背景のデザインをパターンとしましたが、要素を確認することに支障はありません。

要素を表す記号も1つ1つ違うデザインとして、見た目にバリエーションを持たせています。

3.車の車種別特徴

車の車種別特徴

車の車種ごとの適した利用方法を4象限マトリクスにしました。

横軸は行先、縦軸は用途としました。

横軸は左が普段使い、右が長距離としていますが右が良好で左が悪いという意味ではありません。

両極端の性質を表していますけど、左右の配置に理由はないです。

縦軸の大人数向け、少人数向けというのも同様です。

4.4象限マトリクスを描く方法

4象限マトリクスを描画する方法をお伝えします。

Step1.比較する2つの軸の内容を決定する

まずは、象限において比較する対象の比較する内容を決定します。

2つの内容は、関連性の低い対照的な内容でなければいけません。

Spte2.各対象の項目についてスコアを出す

比較する項目について、各対象の度合いを示す数値を具体的に決定します。

4象限マトリクスで扱う項目は性質や度合いなどを表すことが多いです。

なので、数値化することが難しいという一面もありますが

Step3.2つの軸を用意する

縦軸、横軸を交差する形で記述します。

比較する項目を横軸、縦軸に記述します。

軸に記述する内容としては、緊急度が高い、低いという記述もありますけど革新的、保守的と対義語にすると具体性が高まります。

縦軸は下から上になるにつれて度合いが高い、横軸は左より右のほうが度合いが多いという形にします。

Step4.対象をマトリクス上に表記する

マトリクスの座標上に対象となる項目を記述します。

横軸、縦軸の数値が交差する点を対象の位置となります。

4象限マトリクスは比較、分析に使われるためそれぞれの対象の名称をラベルとして表すことも必須です。

表内で重なりや見にくくなることがないように工夫すると使いやすい表となります。

5.4象限マトリクスを作る際の注意点

4象限マトリックスは要素の性質を表現するための表です。

しかし、作成の過程において設定などを誤ると表の意義が損なわれます。

4象限マトリクスの作成においてミスを防ぐためのポイントを3つあげます。

ポイント1.軸の左右、上下に設定する項目は反対の意味とする

仮に、左に「活発な」、右に「勤勉な」となっていたら変だと分かります。

どちらかに決められないうえにそれを見ても意味がありません。

軸の両端の項目は必ず相反する性質とします。

ポイント2.縦軸、横軸の組み合わせが適切

例としては縦軸の上が「移動距離が多い」、下「移動距離が少ない」で、横軸の右が「幸福度が高い」、左「幸福度が少ない」とします。

移動距離と幸福度は一般的に関連性がない項目です。

関連性のないとされる項目を4象限マトリクスで表すことは無駄な作業になります。

縦軸、横軸の組み合わせを考えることは4象限マトリクスの作成においては最重要な項目です。

ポイント3.縦軸、横軸の内容の関連性が低い

前の見出しと関連しますが、今度は独立した事象であるのが必須ということです。

縦軸が上「正規雇用」下「非正規社員」横軸が左「時給制」右「月給制」となっていたらどうでしょう。

間違いとは言えませんが、正規雇用の場合はほとんどが月給制となるため偏ってしまいます。

一般的に分類することによって分析、比較をする意義のある内容とするのがベストです。

6.4象限マトリクスを作るのに役立つEdrawMax

4象限マトリクスを作成するには、EdrawMaxをおすすめします。

wondershare社のEdrawMaxは、ビジネス、プライベートで活用できる描画ソフトです。

最新版はAI機能を搭載していて、さらにパワーアップしました。

EdrawMaxの特徴をお伝えします。

①マトリクスのテンプレートを搭載

edrawmax1

マトリクスのテンプレートが多数利用可能です。

用途にあわせてたくさんのデザインの中から選べます。

デザイン性に優れて、編集のしやすいファイルを活用しましょう。

②ドラッグアンドドロップで作図

edrawmax2

テンプレートや、図形、画像をライブラリからドラッグアンドドロップで追加できます。

描画領域に配置した図形などを簡単に編集ができるのがEdrawMaxのポイントです。

③複数形式に出力可能

edrawmax3

エクスポート可能なファイル形式は、PDF、ワード、エクセルを含めて全部で9つとなります。

他のファイルに変換できるので利用の幅が広がります。

互換性が高いのが他ソフトにない魅力です。

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